人気のある便利機能をすべて盛り込み、多彩に使える「BDZ-RX100」
今回は、新デザイン採用の中級機種「BDZ-RX100」と、高画質・高音質志向の最上位機種「BDZ-EX200」を実際に使ってみた。
RX100の本体サイズは幅430×奥行き333×高さ69.8mmで、従来機の「Tシリーズ」(幅430×奥行き333×高さ79.8mm)と比べて10mmほど薄くなった。ボタン類はすべてフラットな形状となり、すっきりとした印象だ。
前面のパネルを開けると、RX100のみの装備である「マルチメモリーカードスロット」が顔を出す。対応するカードは、SDメモリーカード/メモリースティック/CFカードの3種類。デジタル一眼レフで多く採用されているCFに対応するあたりはさすがだ。
HDV/DV端子やUSB端子も前面に備えており、ビデオカメラなどで撮った動画のダビングや、PSPなどへの番組転送をワンタッチで行なえる。
ここでの新機能は、撮影した動画や静止画をBDメディアにダビングする際、メニューとして撮影日時ごとのカレンダー風サムネイルを表示できる「カレンダービュー」機能を付加できること。これはBDソフトの機能である「BD-J」を利用しており、他社のBDプレーヤーやBDレコーダーでもカレンダービューの再生が可能だ。
そして、「おでかけ転送」では、対応するウォークマンやPSPに加えて、対応する携帯電話機にもデジタル放送の転送が可能になり、さらに今後発売予定のポータブルカーナビの「nav-u」も対応予定だという。詳細は未定だが、番組を持ち出せる機器が飛躍的に増えそうだ。
さらに、「スカパー! HD」チューナーとの連動録画機能も装備する。それぞれをLAN接続することで、家庭内ネットワーク経由でハイビジョン録画が行なえる。このように、サイズはコンパクトになったものの、従来からの豊富な機能がさらに強化して盛り込まれている。
起動時間(実測)は、出画(放送が表示され、チャンネル切り換えのみできる状態)41秒で、起動完了(メニュー呼び出しをはじめ、すべての機能が使える状態)が1分03秒とやや長い。
高速起動をONにすると、出画が8秒、起動完了が1分03秒となる。筆者所有のBDZ-X90の(出画45秒 起動完了2分24秒)に比べるとかなり高速になっているが、他社のモデルに比べるとまだ遅めだ。
操作感もこころなしかチャンネル切り換えやメニュー操作の反応が向上しているように感じるが、大幅に改善されたとは思えない。このあたりは日常的に使っていると気になる部分なので、より改良を期待したい部分だ。