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麻倉怜士さんに聞く、テレビ選びで得する家族・損する家族

2009年07月31日 12時00分更新

文● ASCII.jp編集部  語り● 麻倉怜士

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今、ハイビジョンテレビを買うなら50型以上しかない

―― やっぱりこれからも中心はテレビなんですね。

麻倉 そうです。絶対にそうです。たとえば、パソコンを考えてみると、これまで個々人に力をつけてきたわけです。リビングパソコンという発想もありましたが、なぜリビングに「パーソナルなのか」ということになる。

 現在、これだけNetbookが流行しているということは、もうパソコンで出来ることはNetbookの機能で十分といっているわけですね。それより小さなものはケータイ、大きなものはテレビに集約されていくと思いますね。

「これだけNetbookが流行するのは、パソコンで出来ることはNetbookの機能で十分というわけ」


―― 巣ごもりに最適なのは、どんなテレビなんでしょう。

麻倉 家族のためのテレビに必要な条件は、とにかく大きい画面です。最低でも40型ですね。フルハイビジョンなら50型を強くお勧めしたいです。というのも、本当にハイビジョンを見るのに最適なサイズは53.5型なんですよね。

 ハイビジョンでは、テレビで臨場感を感じるために必要な画角は「30度」なんです。昔のテレビは10度でした。日本の平均的なテレビと(視聴者が座る)椅子の距離は約2.5メートルで、そこからテレビのインチサイズを逆算すると53.5型になるんですね。


―― 大きなテレビを買う家族の方が得をすると。

麻倉 お店に格段に安いテレビがあるでしょう。あれを買うのはお金を捨てるようなものです。小さな画面で見ていても、画質が悪ければ見る気もしないし、そこにみんなでわざわざ集まろうという気にはならないでしょう。

 たとえば20型と50型では10万円違うとしても、10年間で償却すると考えれば1年あたりの差は極めて小さいものなんですよ。自分のためにも家族のためにも、安いものを買うのではなく、良いものを選んでほしいですね。エコポイントもあることですし。

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