持ち歩くホームシアター
Acer「Aspire 8935G」
Acerの「Aspire 8935G」は、同社の「Gemstone Blue」シリーズの最新モデルである。地デジチューナーは内蔵しないものの、18.4型フルHD液晶ディスプレーと記録型BDドライブを搭載。そして5.1チャンネルのサラウンドシステムを内蔵したバリバリのAVノートだ。
CPUはCore 2 Quad Q9000(2GHz)。メモリーは4GB搭載し、グラフィックス機能にはMobility Radeon HD 4670を採用する。HDDは320GBを2台を内蔵するなど、スペックも充実している。
美麗液晶と高音質スピーカーで
持ち運べるホームシアター
Aspire 8935G最大の特長は、まさに“持ち運べるホームシアター”だということ。18.4型、アスペクト比16:9の大型フルHD液晶ディスプレーは、同社独自の「Acer CineCrystal LEDバックライト」液晶パネルを採用し、色再現性に優れている。表示応答速度も8msと速く、動きの速い映像もなめらかに再生できる。
また、パソコンでホームシアターを楽しむサラウンド再生技術のパッケージ「ドルビーホームシアター」(ドルビープロロジック IIxやドルビーヘッドホンなどの技術のセット)に対応。5基のスピーカーとサブウーファー1基を本体に内蔵することで、「5.1チャンネルシネサラウンドシステム」による、非常に臨場感ある音響効果を得られる。実際にBlu-rayコンテンツを再生してみたが、ノートパソコンとは思えない迫力のあるサウンドを体験できた。
動画の操作が思いのまま
メディアコントロール
キーボード右側には、映像・音楽関連の操作を容易にする「メディアコントロール」ボタンが搭載されている。光学センサー式のタッチボタンで、動画や音楽の再生・停止、スキップ・早送りなどの各種操作ができる。音量はアナログジョグダイアルをくるくる回して調整する。他社製品では音量調節キーにも光学センサーを使う場合があるが、Aspire 8935Gのジョグダイアル式のほうが操作しやすい。
なお、動画や音楽再生、デジカメ画像の管理などは、統合ソフト「Acer Arcade Deluxe」で一括操作できる。
基本機能も充実
もちろん、AV関連以外の機能も充実する。キーボードはテンキー付きのフルサイズで、キーピッチは約19mm、キーストロークは約2mm。キートップが薄い平板状になった流行のデザインを採用する。キーにはバックライトも装備されていて、照明を落とした室内でもタイプしやすい。
タッチパッドにはマルチタッチ機能が搭載されていて、対応するアプリケーション上でのマルチタッチ操作が可能だ。例えばInternet Explorerの場合、ウィンドウ内にマウスポインターを置き、タッチパッド上で2本の指を開いたり閉じたりすると、ページの拡大/縮小操作ができる。
内蔵のメディアカードリーダーは、SDメモリーカード、MMC、メモリースティック、xD-ピクチャーカードなどに対応。そのほかにも、指紋認証センサーや100万画素のWebカメラなども内蔵する。
また、電源プランを即時にパワーセーブモードに切り替えられる「Acer PowerSmart」ボタンを搭載。パワーセーブモードにすることでバッテリー駆動時間が20%向上するという。デカノートの性質上、バッテリー駆動させる機会は多くないかもしれないが、イザという時には役に立つ機能だ。
Aspire 8935G の主な仕様 | |
---|---|
CPU | Core 2 Quad Q9000(2GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | Mobility Radeon HD 4670 |
ディスプレー | 18.4型ワイド 1920×1080ドット |
HDD | 640GB(320GB×2) |
光学ドライブ | 記録型BDドライブ |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n(Draft 2.0) |
カードスロット | ExpressCard/54、5in1カードリーダー(SDメモリーカード、メモリースティック/PRO、xD-ピクチャーカードなどに対応) |
インターフェース | USB 2.0×5(うち1はeSATA共用)、IEEE1394、DisplayPort出力、HDMI出力、アナログRGB出力、光デジタルオーディオ出力(丸形)、10/100/1000BASE-T LANなど |
サイズ | 幅440×奥行き295×高さ31~43.8mm |
質量 | 約4.6kg |
バッテリー駆動時間 | 約2.5時間 |
OS | Windows Vista Home Premium SP1 32bit版 |
実売価格 | 22万円前後 |
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