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Excelで極める「1枚企画書」 第2回

Excel「1枚企画書」の“必勝フォーマット”

2009年07月13日 09時00分更新

文● 竹島愼一郎

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作成法
「万能フォーマット」で自作か、ダウンロードで速攻

 最後に、Excel「1枚企画書」を作成しやすいよう、基本図形の四角形を「田の字型」に配置したフォーマットを紹介します(図F)。

万能フォーマット

図F  Excel「1枚企画書」の操作性を向上させる「万能フォーマット」

 前回紹介してきた作例(関連記事)を見てわかるように、Excel「1枚企画書」は上下左右の絶妙のバランスで成り立っています。作成するときには、「コンテンツエリア」の縦37個、横61個のセルをストレスなく、スムーズに操る必要があります。

 空色で描いたダミーの四角形は、バランスを考慮しながらExcel「1枚企画書」を作成するのに都合がいいので配置したものですが、セルの数をいちいち数えなくてもいいよう“ものさし”の役目も果たします。たとえばセル5個分のコンテンツボックスを3つ配置する場合、ダミーの四角形を5個分の長さに調節し、3つ並べてそれぞれ枠取りをしていけば簡単に作成できます。

 どのようなExcel「1枚企画書」もこれを用いて作成可能という意味で、これを「万能フォーマット」と名付けました。

 実際にこれを使って前ページ、図Eの企画書の骨子(骨組み)を作ったものが図Gです。四角形と四角形の接触部分を利用してエリアを等分割している様がよくわかるかと思います(ダミーの四角形は最後に消去します)。「万能フォーマット」を用いた操作方法も、本書「オペレーション編」で詳しく解説してあります。

企画書の骨子

図G 「万能フォーマット」で構図を踏まえて企画書の骨子を作成

 もっと簡単に作成を済ませる方法もあります。それが本書巻末に掲載した500例のExcel「1枚企画書」フォーマットを利用するというものです。

 これらはすべて専用サイトからダウンロードできるようになっています。500例のうち100例は本書の「ケーススタディ編」のもとになったフォーマットなので、たとえば最初のページで紹介した図Bのような企画書を作成したいと思えば、図Hのフォーマットをダウンロードして、どこに何を入れればいいかを本書で確認しながら作業を進めることができます。プリントアウトしたイメージが図Iです。

Excel「1枚企画書」フォーマット

図H ダウンロード可能なExcel「1枚企画書」フォーマット

プリントアウト

図I プリントアウトしたExcel「1枚企画書」のイメージ

 慣れないうちは、これらのフォーマットにあてはめて考え、形から企画書作りに入っていくといいでしょう。そこから細部をカスタマイズ(加工修正)したり、数をこなす過程で徐々にオリジナルのフォーマットを構築していくようにしてください。最終的な目標は「これで何度も企画を通した」と自信を持って言える、あなたオリジナルの“絶対勝利のキラーフォーマット”を獲得するということにあります。

 次のページからは、本書の「ケーススタディ編」から代表的なものを2例紹介します。


《注意》実際のフォーマットでは、企画内容が入るエリアの「上部」と「左側」にはそれぞれ空きは存在しませんが、完成企画書(図I)と一致したイメージで見てもらえるようセル2個分の空きを設けてあります。なお印刷時に、企画内容(コンテンツ)を企画書の上下左右のセンターに寄せる方法については、本書記載の注意事項を参照してください。

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