SFP+で1GbEから10GbEへの移行をスムーズに
名前から想像できる通り、SFP+は1Gbps規格で用いられていたSFPの10GbE版である。電磁波対策のEMIシールドが装備されているなどの改良が施されているものの、SFPと形状はほとんど同じ。そのため、1GbEと10GbEを同じスイッチに混在させることができるのが大きな特徴だ。また、SFP+では6.9平方センチメートルというサイズになり、XENPAKに比べるとなんと93パーセントの小型化が実現した(XFPと比べても30%以上の小型化)。また、約1W以下と消費電力も削減され、XENPAKに比べてこちらも89パーセントの省電力化が実現された。こうしたスペックにより、ボックス型スイッチなどへの高密度実装も容易になった。
SFP+は10GbEの標準的トランシーバとして幅広く採用されている。日立電線もSFP+に対応した10GbE対応のボックススイッチ「Apresia13000-X24-PSR」を先頃出荷した。Apresia13000-X24-PSRはSFP/SFP+が混在可能であるため、1Gbpsからスムーズに10GbEに移行できる。
さらに日立電線では両端にSFP+モジュールを付与したSFP+ダイレクトアタッチケーブルを用意している。最大7mという伝送距離だが、接続コストがきわめて安価に済むのが特徴となっている。
このように10GbEトランシーバの最終形態と呼ばれるSFP+が幅広く普及し、対応製品が次々と登場してきたことで、10GbE導入の機運はかつてないほど高まっている。ますはデータセンターやサーバルームから10GbEの導入を検討してはどうだろうか?