とにかく「多層文字盤」が見ていて楽しい
EQW-M1000でまず目を引くのは、3Dイメージの文字盤だ。今やごく普通の腕時計でも、曜日や日付の「カレンダー表示部」が一段落ち込んでいることがよくあるため、構造自体は驚くに足りない。
しかし、EQW-M1000は、その落ち込み部分が文字盤のありとあらゆるところに発生している点がスゴい。カシオはこの構造を「多層文字盤」と呼んでいるらしい。昔、地学の授業で習った地形の断面図や、地下鉄と地下駅の構造を横から分かりやすく示した案内図のようだ。
EQW-M1000は、筆者があいにくラーメンタイマーぐらいにしか使い道を思いつかないクロノグラフ機能を搭載した腕時計だったが、この際、そんな些細なことはどうでもいい。山あり谷ありという「鉄道模型のジオラマ」を再現したような文字盤を見ているだけで、とにかく楽しいのだ。
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| 正面からの写真では、複雑な機能を提供するクロノグラフ腕時計というイメージだ | 斜めから見れば二層構造がよく分かる。3時位置の「ワールドタイム」と9時位置にある「曜日表示」が、立体感を強調するように考えられたデザインだ |
![]() | 6時位置にある24時間計は、赤い表示マークが2ヵ所にあり、交互にそれが姿を見せるメカニカルで不思議なイメージだ |
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秒針の正確さにもホレてしまった。クォーツ製の安価な腕時計では、秒針が文字盤上のマーカーをきっちりと指さずに、いい加減に動いているものも多い。一方でEQW-M1000は、すべてのマーカーを正確にトレースする気持ちよさだ。
買ってから分かったことだが、EQW-M1000はなんと5個のモーターを内蔵しているという。カレンダーと秒針、時分針以外に、3時位置には世界時計の針が、9時位置には曜日や現在のモードを現すディスク針が存在している。さらに6時位置には24時間表示のダイヤルが見える。
それらを「彫りの深い」3D文字盤の上にうまく配置して、従来にはない圧倒的な多機能さをうまく表現している。
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| ベルトにも独特のカットを入れることで高級感を出している。抜け目のなさだ | ワンプッシュで着脱可能なロック機能は確実で安心感がある |
ほかにも世界6局の電波を受信していたり、文字盤の下に蛍光灯のわずかな明かりでも発電可能なソーラーパネルを搭載しているところも気に入った。
EQW-M1000は、二度とカシオの腕時計は買わないと誓った筆者の心を180度変えて、たった1分で財布に手をかけさせた、ダイナミックなデザインかつコストパフォーマンスの高い腕時計だ。
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| 機能的には異なるが、よく似たイメージの筆者の腕時計を並べてみた。EQW-M1000は3万円台だが、見栄えは決してロレックスGMT(左)やグランド・セイコー・スプリングドライブGMT(右)にも負けていない。今夏、「一番の買い」腕時計かもしれない |
今回の衝動買い
アイテム:カシオ「EDIFICE EQW-M1000」
購入価格:3万1000円(秋葉原ガード下のカシオ専門店にて購入)
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T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
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