追従性の結果として最後のカット
結果としてはどの機種も見事にAFが追従しており、十分な性能を有している。運動会などで走る程度なら十分にピントを追いかけられるだろう。
コントラスト検出方式のみのGH1でも顔認識をしながらピントが外れないのはなかなかのものだ。
また、動きのある被写体を追いかけて写す場合、レンズ性能による面もあるのでギア駆動のレンズよりは内蔵の超音波モーター採用レンズのほうがピントの追従性は高い。望遠レンズを使用する場合には、できるだけギア駆動ではなく、超音波モーター採用のレンズを使うようにしよう。
なお、今回試用したレンズはGH1とD5000を除き、基本的にレンズキットに付属するギア駆動のレンズだが、それでも標準域での撮影なら十分ピントを追いかけながら撮影ができた(GH1とD5000のレンズキット付属のレンズは超音波モーターを採用)。
記事掲載当初、GH1以外の付属キットレンズはギア駆動のレンズと記載いたしましたが、正しくはD5000のキットレンズも超音波モーター採用です。お詫びして訂正いたします(2009年6月16日)
運動会に持っていきたいデジカメは?
連写性能はどの機種も僅かな差しかないが、運動会などで一瞬を逃さないためにはできるだけ高速に連写できる機種がいい。その意味で秒間4コマの「D5000」と「E-620」がほかの機種に比べて有利だ。
一方でAF性能に関しては、よほどの早さで動く被写体でなければ、どれでも問題ないと言える。むしろAFで追えないくらいのスピードで動く被写体なら、フレーミングに納めるほうがよほど難しいだろう。
パナソニックの「GH1」では顔認識ができる分、連写+AFでの正確性は一番高い。ライヴヴューの特性上、シャッターを切った直後に画像が静止してしまうのが難点だが、確実に顔にピントを合わせてくれるので多少フレーミングが甘くなっても安心できる。
秒間コマ数が多く、ファインダーを見ながらシャッター回数を稼げるのが一番いいと思うのだが、顔認識をしながらAFが外れる心配のないGH1は捨てがたい選択だ。
次回は各機種の「シーンモード」などを活用して、綺麗な写真をカンタンに撮る機能を比較していく。
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