HP gt7720 Thin Clientシリーズ
こちらはグラフィック機能が強化されたシンクライアントのハイエンドモデルだ(関連記事)。4画面表示が可能なクアッドヘッド対応モデルと、2画面表示が可能なデュアルヘッド対応モデルの2機種がリリースされた。CPUはAMD Turion 64 X2(2.3GHz)、AMD 780Gの内蔵グラフィックス機能にグラフィックカードのATI FireMV 2250が加わり、CADや映像制作、金融トレーディングなど、ハイレベルな描画機能を必要とする作業を、省スペースで実現できる。
サイズは幅45.7×奥行き215.14×高さ254.5~266.7mm、重量は約1.6~2.3kg。
また、OSにはWindows XP Embedded Standardを採用し、XPとの高い互換性とWindows Vistaに近いインターフェイスを兼ね揃えている。価格はクアッドヘッド対応モデルが9万2400円、デュアルヘッド対応モデルが8万1900円。
我々は常にユーザーを見ている
海外では圧倒的なシェアを誇るヒューレット・パッカードだが、日本ではまだまだ国産メーカーが強い。これから日本でのシェアを拡大していくにあたって、ライバルと見ているメーカーはどこなのか? 先日の「Touch the future.Now.」で、パーソナル・システムズ・グループ シニアバイスプレジデントのシー・チン・テイク氏に聞いてみた。
「PCの大きさや価格などが注目されますが、我々としてはそこだけを見ているワケではありません。弊社からも省スペース&低価格をウリにしている製品が多くありますが、だからと言ってスペックがローエンドかと言えばそうではない。これらは他のメーカー(ライバル)を見ていては出てこなかったでしょう。我々はユーザーを常に見て、ユーザーからの声を製品にフィードバックさせているのです。もし、我々がライバルだけを見ていたなら“タッチスマート”のような製品は生まれなかったと思います。これからも、ライバルではなくユーザーを見ていきたいと思います」
この世界的な不況下にあっても成長率を伸ばしているヒューレット・パッカード。今後、どのような製品で日本でのシェア争いを勝ち抜いていくのか、楽しみである。