このページの本文へ

自分の固定観念を打ち破る (2/2)

2009年01月14日 16時41分更新

文●森本 繁生/合資会社 逸品 社長

  • この記事をはてなブックマークに追加
本文印刷

自己イメージ、自社イメージを拡大する

 そもそも儲からない仕事をしている人は、周囲に同じタイプの人ばかりがいて、それをずっと見続けているので、いつの間にか「儲からないけど、これはこれで仕方ないな」という考えに陥っています。そういう方々のために、まず現在の考えを打ち破る努力をします。

 よく申し上げるのは「うどんって一杯、どれくらいの値段を想像しますか?」という質問です。


鍋焼きうどん 鉄麺(てつめん)
http://www.mugiya.net/mt/udon/cat36/


 ご覧のように、1人前1万500円のうどん………。です。なぜ1万500円かはサイトをよくご覧になってください。

 この商品を開発・販売したとたんに、芸能人の方からギフト注文があったそうです。今では多くのメディアに取り上げられています。

 さらに、アメックスの上級カードを持っている方に配られる富裕層向けのカタログを取り出して、掲載されている商品を受講者に読んでもらいます。

「わたせせいぞうに絵を描いてもらう権利、500万円……」
「F1マシンでサーキット走行体験、64万円……」
「月旅行、120億円……!」

 これまでの儲からない受講者の多くは、そんな商品は「意識のかけらにもない」ですし、これを現実に見せることによって、値段や商品の価値というものを改めて考え直してもらいます。

 そして、もう一度お客様のことを想像してもらいます。

 「今見たような商品は周囲では買っている人はいないかもしれないけど、インターネットに出るということは、そのような商品に興味を持つ方にもリーチできるということです」

 「皆様方のお客様は多くが関東圏でしょ? では一度表参道に行ってきてください。電車で目の前の座席の人全員が携帯をいじっている様子、1粒1000円以上のチョコレートを実際に買っていく様子、細分化・洗練された実店舗が現実に存在している様子」

 「ネットで特に大切なのは信頼、不安を取り除くこと。安すぎて品質に不安が持たれているのであれば、即値上げしよう。大体、職人が考える価格の3倍くらいが関東でちょうどいい価格。さらに利益を投資して、お客様が『払ってもいい』という価値を感じていただく商品に高めていこう」

 ライバルが値下げをしたら、自分は絶対に値上げをしよう!それがわかりやすい差別化の道です。

 そして、そのような考え方をしている方々の中に常に自分の身を置くことが最高の成功の近道です。ネットのご縁を最大限に活用して、「会いたい人に会いに」行ってください!

著者プロフィール

名前 森本 繁生
会社 合資会社 逸品
サイト http://www.osmc.ne.jp/

前へ 1 2 次へ

この連載の記事

一覧へ

WebProfessional 新着記事