このページの本文へ

導入必須!3つのネットショップ新標準 (1/2)

2008年10月28日 22時23分更新

文●森本 繁生/合資会社 逸品 社長

  • この記事をはてなブックマークに追加
本文印刷

ネットショップ業界がリセットされる

 ネットショップは一時ノウハウが出尽くした感を持っていましたが、最近のネットの進化と環境の変化によって「今後このサービスはEC標準になりそうだ」というものがつほど意識されてきました。

 それは、

  • よりセキュアなカード決済
  • LPO(ランディングページ最適化)
  • 定期購入システム

です。各項目について詳しくご紹介しましょう。


カード番号は自分で持つな

 昨今、大規模ECサイトが相次いでクラッキングされ、多くの個人情報が漏洩し続けています。

 私はこれがずっと続くようだとECの根幹を一気に揺るがすようになると考えています。「ネットで買うと個人情報が漏れることを覚悟しなければいけない」という雰囲気に世間がなってしまうと、生活必需品の割合が少なく、どちらかというと嗜好品が購入される傾向にあるネット業界は、簡単に売り上げが激減してしまいます。

 ショップの一人一人が「私がお客様の情報を守らなくてどうする」という意識を持ってネットショップに取り組んでもらいたいものです。

 さて、そこで一つ重要な方法は「盗まれるものを持たない」こと。漏洩した場合に直接的に被害が及ぶ可能性の高いカード番号は、カード会社に直接お客様に送信してもらうシステムを採用して、自分では決して保持しないことが身のためです。


・3Dセキュア認証

 カード番号入力時に、カード会社のウェブサイトであらかじめ設定したパスワードを入力することによって本人確認を行う仕組み。現在、対応しているのはVISA、MasterCard、JCBで、AmexとDinersは使えません。

・セキュリティコード認証

 カード番号の他に、カードの裏面等に書かれてある3桁または4桁の「セキュリティコード」を決済時に別に入力することによって、セキュリティを高める認証方法。

 航空会社やPC販売のサイトでは日常的に使われていますが、ネットショップは、モールを含めてまだほとんど対応していません。


 「SSL暗号化されていないところでは個人情報を送信しない」ことがこれまでに常識となってきましたが、それと同じようにカードの本人認証の甘いところはセキュリティ意識が低いと見なされる可能性が高いと考えています。

 「カード決済 3Dセキュア」「カード決済 セキュリティコード」で検索すると、いくつかのサービスを探できますので、今後はぜひサービス導入を前提に検討してみてください。

前へ 1 2 次へ

この連載の記事

一覧へ

WebProfessional 新着記事