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空室率は5%超に上昇、賃料は7ヵ月連続で下落

都内オフィスビルは買い手市場が続く!?

2009年05月07日 08時59分更新

文● 企画報道編集部

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 大型連休が終わったばかりで、仕事モードに頭がなかなか切り替わらないかもしれないが、未曾有の世界不況はまだ目の前に横たわったまま。オフィスビルの「テナント募集中」の張り紙も、まだしばらくは続きそうだ。そんな統計結果がビルディンググループから発表された。


新宿は7%超の空室率が続く
募集要件の柔軟対応で成約に回復の兆しも!?

 新宿、渋谷、港など東京都内の主要5区における大型ビル(基準階床面積100坪以上)の市況では、平均空室率が13ヵ月連続で上昇し、5.22%(前月比+0.25ポイント)と初めて5%を超えた。特に新宿区は7.46%(2ヵ月連続7%超)、渋谷区が6.11%(前月比+0.56ポイント)、港区が5.90%(同+0.38ポイント)と、空室率の上昇が目立った。平均募集賃料(坪当たり)は前月比-1074円の2万7675円と下落している。

 この理由として同社は、渋谷・港区エリアで100~300坪規模の中小テナントが経費削減のために規模縮小(フロア返却)や移転などによる解約が相次いだため、としている。

 新築物件についても状況は変わらず、空室率は34.95%(前月比+4.58ポイント)と大幅に向上している。ただ、オーナー側の募集条件を柔軟化したビルには、大型の成約予定も見られ、ビル誘致の動きの活発化の兆しも見られるという。

 この調査は2009年3月1日から3月31日までにテナント募集をした1万1359棟(店舗ビルや工場・倉庫を除く)を対象に行なったもの。


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