このところ、海外の大手PCメーカーでは「デザイン」の見直しが進んでいる。この流れは、2大メーカーの一角、ヒューレット・パッカード(HP)が先鞭をつけたものだが、最大手のデルも、負けじとデザイン面の改善を進めている。たとえば、Netbookの「Inspiron Mini」シリーズは、彩りも鮮やかでなかなか評判がいい。
デルのデザイン重視戦略の、象徴的な製品として登場したのが、新ブランド「Adamo」である。今回は、下位機種にあたる「Adamo ADMIRE」をテストしてみた(スペックは最終ページに記載)。
ケースから高級感を「演出」
どこまでも薄い「板」のような形状
Adamoは、とにかく「デザイン」を重視するユーザーに向けた製品である。それは、パッケージを開けた瞬間の演出から始まっている。巨大なプラスチックのケース内に、「浮く」ように収まっているのだ。予備知識なしに開けると、これほど驚くパッケージはないだろう。
本体は写真のとおり、ほぼ「アルミの板」と言っていいシンプルな形状である。アルミの板的なデザインというと、アップルの「MacBook Air」が有名だが、あれよりさらに薄い。MacBook Airは縁が薄くなった形状で、最厚部が19.4mm。それに対しAdamoは16.4mm。ヒンジ部にわずかな丸みをもったでっぱりがあるものの、どこかだけが厚い、ということはない。まさに「板」である。
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