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パソコン用ワンセグチューナー12製品そろい踏み

パソコン用ワンセグチューナー12製品そろい踏み

2007年01月23日 23時20分更新

文● 宇野 貴教

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ゴルフボール風のUSB延長アダプターが付属
トライウィン「DT-007」

トライウィン「DT-007」 「DT-007」を付属スタンドに装着したところ
アンテナがなければUSBメモリと見間違いそうな、コンパクトかつシンプルな形状。アンテナは長さこそ短めなものの、がっしりと安定感がある。半球状でコネクタ部が上向きのUSB延長ケーブルが付属。適度な重さがあり、抜き差し頻度の高いデバイス用にうってつけの逸品。
「DT-007」をパソコンに装着
特にクセのない形状で重量もないので、スムーズな抜き差しが可能だ。

 USB接続のレシーバー本体の形状はシンプルだが、付属のUSB延長アダプターは、縦向きに挿すタイプで設置しやすく、文鎮のようにズッシリと重みがあるので安定感があり秀逸だ。視聴ソフトは、録画機能や字幕・番組表表示といったものはなく、タイムシフトも停止のみとかなり割り切った設計になっている。そのかわりか、指定した時刻になるとアプリが起動するアラーム機能を搭載する。シンプルで使いやすいため、録画は必要なくリアルタイム視聴がメインという人に向いている。



「DT-007」の視聴アプリ
視聴ソフトの機能は少ないが、その分シンプルかつコンパクトなので、見るだけの人には便利だろう。タイムシフト視聴機能があるものの、スライドバーが用意されないなど、使い勝手はあまりよくなかった。


ユニークな回転機構でUSBコネクタを保護
ログファーム「PCTV-hiwasa」

ログファーム「PCTV-hiwasa」 「PCTV-hiwasa」を使う
折りたたみ式ナイフのような形状が特徴。USB端子のカバーがなくならないので便利。アンテナはかなりガッシリしていて、長さは13.5cm(実測)ほど。使わないときはクルリと回して収納できるが、最後に突起部で“カチッ”と固定されるため、ケースから出す際には少々コツがいる。USB端子側を引っ張るのではなく、アンテナの付け根を押すようにすると簡単に取り出せて爪を傷つけることもない。
「PCTV-hiwasa」をパソコンに装着
USB端子に装着するときにケース部分が邪魔になりそうだが、ケースを180°まで開けば本体部にかぶせるようにケースを収納できる。

 折りたたみナイフのようにUSB接続のレシーバー部分をクルっと回して、USBコネクターをカバー内に収納できるユニークな製品。レシーバー部分はかなり小さいのだが、このギミックのために全体のサイズはやや大きめになっている。視聴ソフトは、EPGは現バージョンでは利用できず、録画予約は可能でも時間指定のみで曜日や日付を指定できないなど、他社製品と比較すると見劣りする点が否めない。ライブ視聴や、今すぐ見られない番組を録画しておく、といった用途がメインの方にはお勧めできる製品だ。



「PCTV-hiwasa」の視聴アプリ
なかなかシンプルなインターフェースだが、EPG番組表がまだ未対応だったり、予約録画の指定が時間のみなど完成度はいまひとつ。


データ放送も見られるPCカードタイプ
エスケイネット「MonsterTV 1D」

エスケイネット「MonsterTV 1D」 「MonsterTV 1D」を装着したところ
カードスロットからはみ出す部分が盛り上がっているため、ノートパソコンのカードスロット周りの形状次第では少々邪魔になるかもしれない。アンテナは着脱可能なタイプ。角度調整は写真で左方向(カードと反対側)には倒せるが、手前や奥に傾けるにはアンテナを一度抜いて角度を変えて差し込まなければならない。他社のアンテナのように360°自由に回るわけではない。
「MonsterTV 1D」の録画予約
「MonsterTV 1D」の録画予約機能。

 エスケイネットの「MonsterTV 1D」は、PCカード接続のワンセグチューナーだ。USBポートは他のデバイス用に空けておきたいけど、PCカードスロットは空いているというノートパソコンユーザー向きである。EPGやリアルタイム録画といった機能に加え、データ放送の受信にも対応する。データ放送のメニューはウィンドウ下の十字ボタンをクリックする必要があり操作性は今ひとつだが、ケータイ向けのコンテンツなのでこれはしょうがないところだ。ウィンドウの外枠をかなりコンパクトにできるのはなかなかよいところである。



「MonsterTV 1D」の視聴アプリ
コントロールパネルや番組表はかなり大きめで見やすいが、その分スペースを取ってしまう。ケータイ向けのデータ放送受信にも対応している。


F型コネクタ装備で外部アンテナもOK!
サンワサプライ「VGA-TV1S」

撮影サンプル1(リサイズ) 撮影サンプル1(トリミング)
ロングアンテナを本体に取り付け可能。室内アンテナや外部アンテナと接続できるのもオンリーワンだ。本体サイズが大きめな上に重量もあるので、直接USBポートに挿すとやや不安定気味。延長ケーブルを使うといいだろう。

 本製品の特徴は、付属のF型変換アダプタを使って外部アンテナ線と接続できることだ。部屋の中では電波が弱くて不安という人でも、これなら安心して視聴・録画ができる。また、他社製品に比べてかなり大型の高感度ロッドアンテナが付属しており、小型/大型/外部アンテナと、自宅などの受信状況に応じて3パターンのアンテナが使い分けられる。ソフトウェアはタイムシフト視聴やデータ放送受信の機能こそないものの、EPG予約が可能などまずまず充実している。自室の電波状態が心許ない人には最適な製品であろう。

「VGA-TV1S」の視聴アプリ
DVD再生ソフトのようなコントロールパネルと番組表示部分が別ウィンドウのスタイル。両者のサイズがアンバランスなのが気になるところ。


iEPGと映像調整機能付きで“見る・撮る派”向け
グリーンハウス「W-one」

グリーンハウス「W-one」 「W-one」を装着したところ
アンテナはかなりしっかりしていて、長さも約20cmほどと申し分なし。本体にはラバーの滑り止めカバーがかぶせられている、やや大きめなため、直接ノートパソコンのUSBポートに挿すとグラついて若干安定性に欠けそうだ。

 USBユニット本体は他製品と比較すると大きめの部類になるが、これはボディーを落下時の衝撃などから守るためにシリコン製ラバーで覆われているためだ。一見アウトドアグッズのようにも見え、シリコンのやわらかな触り心地もよい。なかなか個性的なデザインといえるだろう。視聴ソフトは最小表示でもかなり大きく外枠が邪魔に感じるが、他製品では見られない音声のブーストや映像調整機能があり、液晶やスピーカに合わせられるためなかなか便利だ。iEPGにも対応しているので録画派にも向いている。

「W-one」をUSB延長ケーブルに装着
コネクターが上向きタイプ、ケーブル部を内部収納可能タイプと2タイプのUSB延長ケーブルが付属する。
「W-one」の視聴アプリ
コンパクトなデザインだが、ボタンの機能が一見しただけでは分かりにくいのが残念なところ。予約録画やEPG番組表など搭載する機能の豊富さは合格点だ。


最後発ながら、視聴・録画の多機能さで群を抜く!
アイ・オー・データ機器「“SEG CLIP”GV-1SG/USB」

アイ・オー・データ機器「“SEG CLIP”GV-1SG/USB」USBコネクターが本体内に収納できるユニークなスライド機構を採用。付属のアンテナは長さがやや短め(実測で約11cm)。
「“SEG CLIP”GV-1SG/USB」の付属延長ケーブルとクリップ 「“SEG CLIP”GV-1SG/USB」をクリップに装着して、ノートパソコンに固定したところ
付属のクリップに本体を載せることで、ノートパソコンの液晶パネルに固定可能。チューナーをクリップに固定してから、USBケーブルを通すという手順が必要にはなるが、装着後の見た目はなかなかスマートだ。
「“SEG CLIP”GV-1SG/USB」の録画予約
「“SEG CLIP”GV-1SG/USB」の録画予約機能。

 本体をスライドさせることでUSBコネクタ部を内部に引っ込めることが可能。このユニークな設計により、コネクタカバーの紛失を気にする必要がない。視聴ソフトの機能もタイムシフトを除けば一通り揃っており、iEPG経由やRaserMailを使ってのケータイ予約も可能と申し分のない出来映えだ。サブウィンドウをすべて開くとVGAサイズ(640×480ドット)程度にまでなり、XGA表示のノートパソコンでは画面が手狭に感じられるなど、デザインのまとまりに難点はあるものの、機能の豊富さと完成度は全製品の中でもピカイチだ。



「W-one」の視聴アプリ
搭載機能は大変充実している。ただ、すべてのウィンドウを開くと画面を大きく占有したり、番組表で番組名が切れてしまうなど、レイアウト面では工夫の余地がありそうだ。


【番外編】ワンセグTVをアナログTVで見ちゃおう!
ジーフォース「G-WWT-1201B」

ジーフォース「G-WWT-1201B」 TVにはアナログビデオケーブルで接続
チューナーユニットはタバコよりも若干小さい程度のサイズで、携帯性はそれなりに高い。出力は映像、音声共にコンポジット端子。チャンネルや録画の操作は本体のボタンで行なう。

 本体ユニットでワンセグ放送をデコードし、その映像をアナログ出力するというかなりキワモノな製品で、ポータブルTVやカーナビのビデオ入力端子に装着して利用することを前提に開発されたようだ。そのため、パソコンで視聴するには別途ビデオキャプチャーカードなどのアナログビデオ入力機能が必要となる。本体内のフラッシュメモリーに約3時間の録画が行なえるほか、リチウムイオンバッテリーを搭載しており約3時間のバッテリー駆動もできる。ただし、バッテリーの残量が確認できないので、バッテリー駆動メインで使うには少々不便だ。ACアダプターが付属するので、バッテリーは電源が取れない場合の予備機能として割り切った方がよさそうだ。

設定メニュー 録画済み番組リスト
字幕表示や音声切り替えなどの設定メニューは、画像に重なるように表示される。録画済み番組リストがチャンネルのみで、番組タイトルが見えないのは残念。

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