■接続インターフェース
パソコン用ワンセグチューナーのインターフェースは、PCカードとUSBの2つが主流だ。機能的な優劣はないので、PCカードスロットのないデスクトップパソコンでも使いたいならUSBタイプ、USBポートに空きがないとかケーブルを取り回すのが面倒という方はPCカードタイプ、といった具合に環境や好みで選べばいい。
PCカード型のワンセグチューナー、ピクセラ「PIX-ST011-PC0」。 | USBアダプター型のワンセグチューナーのほうが多くのメーカーから発売されている。写真はIMJの「ON TIME TV(IM-1ST001U/S)」。 |
■録画機能
録画機能を本格的に使うなら、現在視聴中の番組を保存する“リアルタイム録画”のほかに、EPG番組表や時間指定での“予約録画”機能があると便利だ。インターネット経由で最新の番組情報を入手できるiEPG対応なら、メール経由で録画予約ができるなど使い勝手がさらにアップするので、頻繁に予約録画を行なうならiEPG対応の製品を選ぶと便利だ。
バッファロー「ちょいテレ」の録画予約の画面。チャンネルと日時、開始/終了時間を指定するほか、スタンバイ状態から復帰して録画を始めることができる(製品によってはスタンバイ状態から復帰しないものもあるので注意)。 | エスケイネットの「MonsterTV 1D」の録画予約の画面。評価時には公開前の開発中バージョンにて、EPGからの録画予約が可能になった。 |
なお、ワンセグ放送には著作権保護がかかっているため、録画した番組を再生する際は、録画したパソコンで録画に使ったワンセグチューナーを装着していなければならないので注意してほしい(ほかのパソコンに録画ファイルをコピー/移動しても、再生視聴できない)。
■視聴ソフトの見やすさ
ワンセグ放送のTV視聴や録画番組の再生には、各チューナーに付属の視聴ソフトを利用する。そのため表示ウィンドウのデザインがコンパクトで無駄にスペースを取っていないか、チャンネル切り替えや録画/再生/停止などの各ボタンが分かりやすく使いやすいかといった操作性は、快適な視聴に大きく影響する。機能の有無だけでなく、視聴ソフトのデザインやレイアウトも十分に吟味して、自分に合うものをチョイスしよう。
アイ・オー・データ機器「“SEG CLIP”GV-1SG/USB」の視聴・録画ソフト。ケータイ向けデータ放送の受信・表示機能やEPG、録画・停止の操作パネルとてんこ盛りだ。 | シンプルでフレーム部分も小さなサンワサプライ「VGA-TV1S」の視聴ソフト。 |
■各種メタデータの表示
ワンセグ放送では映像と音声のほかに“字幕”表示、“EPG番組表”、“ニュース”や放送番組に連動した“コンテンツ”が提供されるデータ放送が配信されている。データ放送の特殊コンテンツは携帯電話向けのものが多くPCからはアクセスできない場合もあるためオマケ的な要素であるが、EPG番組表はあるとなかなか便利だ。
■独自的な機能・特徴
各製品にはオンリーワンの特徴を持つものがある。例えば今回紹介する中で、バッファローの製品「ちょいテレ」はコンパクトさでは群を抜いている。一方、サンワサプライの「VGA-TV1S」は外部アンテナとの接続が可能なF型端子を備え、デスクトップ(もしくはデスクトップ代替の大型ノートパソコン)では家庭のアンテナケーブルを接続することで安定した電波受信が可能となる。さらにジーフォースの「G-WWT-1201B」のようにTVにアナログ接続するというキワモノも存在する。
ワンセグを視聴する環境によっては、機能面だけでなくこれらの独自性を重視して選択するのもアリだ。