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パイオニア、60V型プラズマTVや外付けHDD対応VHS/HDD/DVDレコーダーなどの新製品を発表

2006年09月14日 18時25分更新

文● 編集部 小西利明

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ピュアビジョンシリーズでは最大の60V型プラズマTV『PDP-607HX』 外付けの増設HDDに対応したデジタル放送対応VHS/HDD/DVDレコーダー『DVR-RT900D』
ピュアビジョンシリーズでは最大の60V型プラズマTV『PDP-607HX』外付けの増設HDDに対応したデジタル放送対応VHS/HDD/DVDレコーダー『DVR-RT900D』

パイオニア(株)は14日、プラズマTV“ピュアビジョン”シリーズの新製品として、60インチワイド(60V型)サイズの『PDP-607HX』など2製品と、増設用外付けHDDの接続が可能な、デジタル放送対応VHS/HDD/DVDレコーダーなど4製品などの新製品を発表した。

60インチの大画面プラズマTV ピュアビジョン

地上/BS/110度CSデジタル放送対応プラズマTVの新製品は、ピュアビジョンシリーズでは最大サイズとなる60V型のPDP-607HXと、42インチワイド(42V型)サイズの『PDP-427HXD』の2製品が発表された。PDP-427HXDは、今年4月に発表された同サイズのプラズマTV“PDP-427HX”のデザインバリエーションモデルと言うべき製品で、3000台限定の販売となる。

『PDP-427HXD』
『PDP-427HXD』
PDP-607HX
表示サイズ:60V型/画素数:1365×768/チューナー:地上/BS/110度CSデジタル放送×2、VHF/UHF、CATV/映像入力:HDMI×2、D4×3、S2ビデオ×3、コンポジットビデオ×3、アナログRGB(ミニD-Sub15ピン)/その他の端子:i.LINK×2、光デジタルオーディオ出力、10/100BASE-TX LAN、USB入力/サイズ:幅1470×奥行き118×高さ968mm(スピーカー取り付け時)/重量:56.3kg/消費電力:468W
価格:80万円
PDP-427HXD
表示サイズ:42V型/画素数:1024×768/サイズ:幅1040×奥行き115×高さ679mm/質量:29.0kg/消費電力:288W/それ以外はPDP-607HXと同様
価格:オープンプライス(予想実売価格41万円前後)

新製品は、同社としては第7世代に当たるプラズマディスプレーパネル(PDP)“新 P.U.R.E. Black Panel”を搭載する。“高純度クリスタル層”により発光効率の向上や放電の安定化を実現し、引き締まった黒の表現力を特徴とする。またパネル前面のフィルターガラスを廃した“ダイレクトカラーフィルター”の採用により、パネル各層の多重反射を抑制し映像のぼやけを改善。外光反射の低減により、引き締まった映像表現を実現している。高画質回路として“新 P.U.R.E.DriveII”を搭載。シーンに応じて色合いを最適化する“インテリジェントカラー”、シーンに応じてシャープネスを適用する“インテリジェントDRE”などの映像処理機能を備える。

同社製のHDDレコーダーをTV側のリモコンで操作する機能、“レコーダーホットリンク”も備えている。赤外線発振器をTVと接続し、HDDレコーダーの受光部近くに設置することで、リモコンの信号を発信することで操作を行なう。レコーダーの電源オンや、操作画面(ディスクナビ画面)の表示などが行なえる。2002年以降に発売された同社製HDDレコーダーであれば、全機種に対応する。

主な入力端子は前述のとおりだが、HDMI入力端子は1080p/24kHz、10bitの入力信号に対応している。

発売予定時期は、PDP-607HXが10月下旬、PDP-427HXDが9月下旬の予定。

外付け増設HDDに対応したデジタル放送対応HDD/DVDレコーダー

HDD/DVDレコーダー『DVR-DT95』 『DVR-DT95』
HDD/DVDレコーダー『DVR-DT95』『DVR-DT95』

同時に発表されたHDDレコーダー新製品は、全機種が地上/BS/110度CSデジタル放送に対応する。HDD/DVDレコーダー2製品と、VHS/HDD/DVDの3in1タイプのレコーダー2製品がラインナップされている。HDD容量の違いとVHSの有無以外の基本スペックは同等である。価格は全機種オープンプライス。

3in1タイプ

DVR-RT900D
HDD:500GB/光学ドライブ:DVD-R DL対応DVDマルチドライブ(DVD-RAMは再生のみ)/VHS、S-VHS(簡易再生のみ)対応/チューナー:地上/BS/110度CSデジタル放送、VHF/UHF、CATV/映像出力:HDMI、D4、Sビデオ、コンポジットビデオ/映像入力:i.LINK、Sビデオ×3、コンポジットビデオ×3/その他の端子:光デジタルオーディオ出力、10/100BASE-TX LAN/サイズ:幅430×奥行き352×高さ99mm/重量:7.3kg
予想実売価格:12万円前後
DVR-RT700D
HDD:250GB/それ以外はRT900Dと同様
予想実売価格:10万円前後
VHS/HDD/DVDレコーダー『DVR-RT700D』
VHS/HDD/DVDレコーダー『DVR-RT700D』

HDD/DVDタイプ

DVR-DT95
HDD:500GB/光学ドライブ:DVD-R DL対応DVDマルチドライブ(DVD-RAMは再生のみ)/チューナー:地上/BS/110度CSデジタル放送、VHF/UHF、CATV/映像出力:HDMI、D4、Sビデオ、コンポジットビデオ/映像入力:i.LINK、Sビデオ×3、コンポジットビデオ×3/その他の端子:光デジタルオーディオ出力、10/100BASE-TX LAN/サイズ:幅420×奥行き362×高さ94mm/重量:6.2kg
予想実売価格:11万円前後
DVR-DT75
HDD:250GB/それ以外はDT95と同様
予想実売価格:9万円前後

新製品に共通した大きな特徴は、外付けタイプの増設HDDに対応することで、データ量の大きなデジタル放送でも、長時間の録画が行なえる点にある。3月に発表された『DVR-640H』などから増設HDDに対応していたが、従来製品はアナログ放送のみの対応であり、デジタル放送録画にも対応した製品としては、今回が初となる。

記憶容量400GBの増設HDD『HDD-S400』
記憶容量400GBの増設HDD『HDD-S400』

増設HDDは本体背面の専用接続端子に接続する。記憶容量250GBの『HDD-S250』がすでに発売されているほか、新たに400GBの『HDD-S400』も発売される。増設HDDの接続台数は1台までだが、同社では複数台を交換することで、録画時間を増やすことも可能としている。録画時には本体内蔵HDDと増設HDDのいずれに録画するかを指定できるほか、録画番組の相互ムーブ、一方が録画中にもう一方からの再生などが可能となっている。なお増設HDDに録画できるのはデジタル放送番組のみで、アナログ放送は録画できない。なおレコーダーに接続した増設HDDはそのレコーダー専用となり、他の対応レコーダーに接続しても録画番組の再生や追加の録画はできない(初期化すれば使用可能)。HDD-S400の価格はオープンプライスで、予想実売価格は4万円前後。

全機種が録画したデジタル放送番組をDVD画質に変換して、DVD-RやDVD-RW、DVD-R DLにDVD-VR形式での記録(ムーブ)が可能である。さらにVHSデッキを内蔵する機種では、VHSテープへの記録も可能である。VHSテープへの記録の場合は、デジタル放送番組であってもムーブではなく、録画データを残したダビングとなる。HDDとDVD、VHSそれぞれで双方向のダビング(デジタル放送はムーブ)が可能で、同社ではこれを“6wayダビング”と称している。増設HDDを加えた場合は、増設HDDからDVD・VHSテープへの記録も可能である。

操作面での改良も行なわれている。ユーザーインターフェース画面はフルHD解像度を基準に構成。新聞のTV欄スタイルで最大7チャンネル分の番組表を表示できるなど、情報量が増えている。また文字フォントも見やすくなったほか、表示チャンネル数を減らしてより見やすい大きな文字表示を行なう表示モードも備える。

主に使うボタン類を減らした“スマートリモコン”
主に使うボタン類を減らした“スマートリモコン”

付属のリモコン“スマートリモコン”は操作の分かりやすさを重視し、主に操作する機能のボタンだけをまとめて配置したシンプルな構成となっている。細かい操作に対応するボタン類は、リモコンの手前側(写真下側)のパネル内に隠されている。リモコン中央にはドーナツ型の操作ボタン“スマートジョグ”が配置され、視聴状態に応じてチャンネル選局やCMスキップなどの操作を行なえる。

発売予定時期は、DVR-DT97、DT75が10月中旬、DVR-RT900D、RT700Dが11月上旬の予定。400GB増設HDDのHDD-S400は10月上旬の予定。



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