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インクジェット複合機が27.6%の高成長――ガートナー、上半期調査結果を発表

2006年09月11日 21時58分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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調査会社のガートナー ジャパン(株)は11日、今年上半期(1~6月)の国内プリンター市場の調査結果を発表した。出荷台数全体は前年同期比3.6%減の364万8000台となったが、カテゴリー別ではインクジェット複合機が27.6%と高い成長率を見せ、プリンター全体の46.7%、インクジェットプリンターの中では58.2%を占めるに至った。

金額ベースでは1648億100万円で前年同期比5.0%減となる。ガートナー ジャパンはこの結果について、「市場が縮小した理由は、出荷台数の8割を占めるインクジェット機器の出荷台数が減少したこと。金額の減少率が高いのは、プリンター本体の値下がりによるもの」と分析。2005年までの好調な出荷の反動から、2006年上半期はマイナス成長になったという。

カテゴリー別に見ると、インクジェットプリンターの単機能機が-30.5%と大きく落ち込んだのに対して、ページプリンターはモノクロ(-1.1%)/カラー(+0.8%)ともに変動が少ない。一方、インクジェット複合機は前述の通りの高い成長率で、「複合機はプリンターとしてだけでなく、スキャナーは複写機としても使える点がユーザーの支持を得ている。今後もインクジェット市場では、多機能な複合機が増加するだろう」と予測を述べた。

なお、プリンター全体の出荷台数ベースのメーカー別シェアでは、キヤノン(株)が37.5%でセイコーエプソン(株)の35.3%を押さえてシェアトップとなった。これは低価格化が進むインクジェット機よりも、高価格なページプリンターの出荷台数が影響したものと分析。3位以降は日本ヒューレット・パッカード(株)の7.9%、ブラザー工業(株)の4.9%、リコー(株)の3.3%が続く。

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