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PENTAX K100D

PENTAX K100D

2006年07月24日 00時00分更新

文● 小林 伸

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外観や操作系は*ist Dシリーズを踏襲

 ボディーデザインや操作系は“*ist D”シリーズのイメージを引き継いでいる。撮像素子は有効610万画素のCCDで、APS-Cサイズ(23.5×15.7mm)となる。これも*ist Dシリーズの現行機種と変わらない。競合となる10万円前後のデジタル一眼レフカメラでは、800~1000万画素のセンサーを搭載した機種も登場しているが、最大3008×2000ドットの出力サイズがあれば、B5サイズでも300dpi程度の解像度が確保できる計算になる。通常使用では大きな問題にならないだろう。

正面
*ist DL2と比較して幅と厚み、そして重さが増えたK100D。しかし、現状でも十分軽量コンパクトである。

 光学式の手ぶれ補正機構を内蔵したためか、本体サイズは若干大きいが、十分コンパクトな印象だ。グリップ部分の幅と厚みも以前より増しているが、これもよりしっかりとカメラを握れて好感触だ。キヤノンの「EOS Kiss Digital N」など、薄めで小ぶりなグリップを採用した機種では、筆者の場合、指先に力を込めて、カメラを手のひらに押し付けるように持たなければならない。その点、本機は、手のひら全体でグリップを包み込むようにホールドできるので、カメラを構えたときも片手でぶら下げていても、どことなく安心感があるのだ。

カードスロット 背面の十字キー
カードカバーはスライドさせてから開く形式に変更された。従来機種にあった、カードカバーをロックするためのスライドスイッチは廃止された。十字キーボタンの突出量はほかの操作系のボタンと同程度。若干押しづらく感じさせるのはボタン自体の面積のせいだろうか。

 操作系も*ist Dシリーズとほぼ同じレイアウトだが、十字キーはそれぞれの方向が分かれたボタン式となり、SDメモリーカードスロットのカバーは一度手前にスライドして開ける方式となった。

背面
操作系は従来と位置も形状もほぼ同じ。省略されたのはカードカバーを開けるためのスライドレバー程度である。その代わりに、十字キーの下に、手ぶれ補正レバーが新設された。

 十字キーの操作感に関しては、*ist Dシリーズより若干押しづらく感じたが、これはおそらくボタンの突出量が少ないせいか、ボタン表面の面積が小さいためだろう。一方、メモリーカードのカバーは、従来の爪の先でスライドスイッチを押し上げるタイプより、開閉しやすく感じる。ただし、以前であればレバーを操作するとカバー自体がバネ仕掛けで勢いよく開いたのに対して、K100Dではバネが省かれている。

メニューボタン 撮影パラメーター
メニューボタンを押して最初に出てくるのが撮影パラメーターの設定画面である。画像解像度や画質などの設定のほか、彩度やコントラストなどを強弱各2段階ずつ設定可能。
メニュー「再生」 メニュー「詳細設定」
“撮影”のタブから右へと十字キーを押していくと“再生”と“詳細設定”の設定項目が画面に現われる。“詳細設定”の方にフォーマットのコマンドがあるのは、初心者が誤って記録メディアをフォーマットしないようにとの配慮なのだろうか。
INFOボタン 詳細情報表示
撮影後に“INFO”ボタンを押すと撮影機能の設定情報が15秒間表示され、現在カメラの設定がどうなっているかが一目で分かる。
ヒストグラム表示 撮影設定表示
画像再生中に“INFO”ボタンを押すと、一回でヒストグラム表示、2回目には撮影設定の詳細が表示されるようになっている。

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