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初夏を撮るデジカメ――高級レンズ一体型カメラ編

初夏を撮るデジカメ――高級レンズ一体型カメラ編

2006年05月08日 00時00分更新

文● 小林 伸

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コダック「EasyShare P880」

EasyShare P880

 本機は有効800万画素のCCDを搭載した、液晶ビューファインダー(EVF)搭載機としては比較的小型の部類に入る。レンズは光学5.8倍ズームだが、焦点距離は35mmフィルム換算で24~140mm相当となっており、広角側に寄ったズームレンズとなっている。24mmからの高倍率ズーム機というのは貴重な存在である。

 ズームの操作は手動式で、一眼レフ機のように鏡胴を手で回して操作する。ボタンやスイッチを利用したパワーズームと比較すると、意図した画角を得やすい。内蔵メモリーを32MB搭載しており、“8.0MP”(3264×2448ドット)/JPEGファインの撮影であれば、6枚程度の画像をSDメモリーカードなしで撮影できる。

 国内メーカーのデジタルカメラは、十字キーの装備など、ある程度統一された操作系を持っているが、本機はそれとは異なる文法で作られた製品となる。例えば、十字キーがジョイスティックになっているなど独自色は強い。しかし、一度操作に慣れてしまうとかなり直感的で、なかなか便利に使うことができた。

EasyShareシリーズに対応したプリンタードック。撮影した画像をダイレクトにプリントできる

撮影サンプル――24mmの広角は楽しい、発色もコダックならでは

 望遠側のマクロでの撮影。三脚は使わずに手持ちで。絞り開放(F4.1)で撮影したものだが、ピントの精度はなかなかのものだった。

 ワイド側でのスナップ。カラーモードの設定を“ナチュラル”で撮影した。落ち着いた印象の色味である。

 ISO 400での撮影。ウィンドウ越しにディスプレイを撮影したが、商品を照らす電球の色味を残しつつ全体によくまとまったホワイトバランスである。

EasyShare P880の主なスペック
撮像素子 1/1.8インチ有効800万画素CCD
出力サイズ 最大3264×2448ドット
レンズ 光学5.8倍ズーム、f=5.04~29.38mm(35mmフィルムカメラ換算時:24~140mm)、F2.8~4.1
光学式手ぶれ補正 ――
記録メディア 内蔵32MBメモリー、SDメモリーカード
シャッター速度 1/4000~16秒、バルブ
連写速度 ファースト連写0.6秒間隔、ラスト連写0.8秒間隔(最大19コマ:JPEGベーシック)
液晶ディスプレー 2.5インチTFT液晶パネル(約11万5000画素)
液晶ビューファインダー サイズ未公開(23万7000画素)
静止画記録形式 JPEG、TIFF、RAW
動画記録形式 モーションJPEG(VGA、30fps)
ISO感度 自動/50~400(0.8MP以外)/400~1600(0.8MP)
電源 専用リチウムイオン充電池(KLIC-5001、1800mAh)
撮影可能枚数 約240枚(CIPA測定法準拠)
本体サイズ 幅115.8×奥行き91.2×高さ97mm
重量 約513g(本体のみ)
実売価格 6万5000円前後

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