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ヤフー、“Yahoo! JAPAN”の設立10周年を記念し、記者会見を実施

2006年03月28日 18時25分更新

文● 編集部 小林久

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ヤフー(株)は28日、都内で同社の“10周年記念記者会見”を開催した。会見には日本法人代表取締役社長の井上雅博(いのうえ まさひろ)氏に加え、米ヤフー社から創業者兼取締役のジェリー・ヤン(Jerry Yang)氏が来日し、出席した。

井上氏とヤン氏
ヤフー(株)の井上雅弘氏(左)と、米ヤフー創業者のジェリー・ヤン氏(右)
ヤン氏
会見で記者の質問に答えるヤン氏

会見でヤン氏はこれまでの10年間にヤフーが何を行ない、今後の10年間に何を行なっていくかに焦点を当ててプレゼンテーションを行なった。ヤン氏は、冒頭で「巨大になったヤフーを恐竜扱いするものもいるが、そうではない」と述べ、Web 2.0を通じて、今後もヤフーが成長し続けられることを印象付けた。

ヤン氏は「Web 2.0で“マスメディア”ではなく“マイメディア”の重要度が高まった」と分析。これまでの10年間でウェブが“Public”(The Web)なものから“Personal”(My Web)なものに代わったが、今後のヤフーの方向性として、コミュニティーのベースとなる“Social Web”(Our Web)のサービスを重視していくとした。

米ヤフーは、こうしたコミュニティー機能を拡張するために、昨年3月に写真共有サービスの“Flickr”(フリッカー)、12月にはソーシャルブックマークサービスの“del.icio.us”(デリシャス)を買収している。これらは自分の公開した写真やブックマークにタグを付け、コンテンツやウェブサイトをコミュニティー内で自発的に分類できる点が特徴である。また、地域に即した口コミ情報を参照できる“Yahoo! Local”や、ユーザーがビデオコンテンツを投稿できる“Yahoo! Video”、SNSの“Yahoo! 360°”、レーティングシステムやブログなどを導入し、コンテンツや情報にユーザーが価値を付加できる音楽配信サービスなどを提供。コミュニティーを核とした“エコシステム”の構築と拡大を狙っている。

同氏は10年前からしばしば問いかけられる「ハードウェアのコア技術のうち何が最も重要か」という質問を挙げ、これに対して「重要なのは、コンピューターテクノロジーではなく、ソーシャルエンジニアリングである」と答えた。人が中心となり、ツール、能力、インフラを使って、仮想的な社会を「どう作り出していくか」が重要であるという意味だ。



10周年を迎えた
10周年を記念するスライド

一方、日本でのサービス展開に関して井上氏は「(当面のフォーカスという意味では、これから実施する大幅な組織変更が)やりたいことを象徴的に表わしていると思う」とコメントした。ヤフー(株)は17日に、4月1日付けで組織を改編し、ソーシャルネット事業部、地域サービス事業部、モバイル事業部の3事業部を新設すると発表している。

また、10周年記念事業として団塊の世代をターゲットにした提案参加型サービス“Yahoo!セカンドライブ”の提供、災害時の緊急援助やNPO団体への資金助成を目的とした“Yahoo!基金”の設立、インターネット技術の研究開発と、消費者のニーズを汲み上げる生活総合研究所からなる“Yahoo!ラボ”の設立などを計画しているという。

井上氏は「これまでの10年は、利用者数が飛躍的に増加する“量の拡大の10年”だった。これからの10年はユーザビリティーやメディアとしての信頼性などを含めた“質を高めていく10年”となる」とコメント。「インターネットの利用者が喜んで使ってくれるサービスを提供するのがわれわれの使命であると考えている」と締めくくった。

なお、Web 2.0が企業の収益に与えるインパクトに関して井上氏は、Web 2.0はインターネット利用者により強く密着できる手法であり、それを利用した新しいアイデアや収益モデルが生まれてくる可能性があると述べた。分かりやすい例としては広告市場があり、よりユーザーの求める価値に即した広告の拡大を期待しているとした。

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