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見やすい、録りやすい、使いやすい“地デジパソコン”はこれだっ Part.1

見やすい、録りやすい、使いやすい“地デジパソコン”はこれだっ Part.1

2006年03月02日 16時47分更新

文● 伊藤 裕也

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今回比較・検証した4メーカーの製品
今回比較・検証した4メーカーの製品

 既存のアナログTV放送に替わる新世代のTV放送として

  • アナログ放送に比べてノイズやゴースト障害に強いデジタル方式
  • 見やすい縦横比16:9のワイドスクリーンの採用
  • 映像のきめ細かさを示す走査線数が、現行のNTSC方式の2倍以上となる1125本と高精細
  • タイトルや番組内容、出演者を確認できるEPG(電子番組表)をサポート
  • 映像だけでなくデータ放送にも対応し、視聴する番組の詳細な情報を同時に取得・閲覧が可能
  • 双方向通信機能で見ている番組に視聴者が参加可能

2011年7月24日の地上アナログ放送終了(停波)を各社の人気女子アナウンサーがアピール
2011年7月24日の地上アナログ放送終了(停波)を各社の人気女子アナウンサーがアピールした、!!――“レッツ!地デジ'05夏キャンペーン”記者発表会の模様(写真をクリックすると当該記事に移動します)。
――などの魅力を大きく謳い、2003年12月1日に東京・名古屋・大阪の3都市圏で先行スタートした“地デジ”こと“地上デジタル放送”。開始直後は3都市圏のごく狭い地域に限られていた受信エリアも年々に拡大し、今では関東や中京・京阪神エリアはもちろん、東北地方の一部都市でも地上デジタル放送を受信ようになっている(最新の視聴エリア情報は地上デジタル放送推進協会のウェブサイトを参照)。

 その地デジにとって、今年(2006年)は大きな意味のある年となる。タイムスケジュールに狂いがなければ、年末までに日本全国(つまり47都道府県)の主要都市で地デジの受信が可能になるからだ。山間部など難視聴地域への対策などいくつか課題はあるものの、アナログ放送からデジタル放送にシフトするための環境は徐々に整いつつある。

 そこで気になってくるのが、パソコンの“地デジ対応”だ。メーカー製パソコンではHD放送(1080i)の視聴・録画をサポートする最初の製品として富士通が2005年4月に液晶一体型の「FMV-DESKPOWER TX」を発表。それ以降、年末にかけて各社から地デジ対応パソコンが出揃う状態となった。ただ、昨年までのモデルは“地デジを含むデジタルTV放送番組の視聴”“デジタルTV放送番組のHDDへの録画”といった基本的な機能の搭載にとどまり、HDDに録画した番組をDVDメディアに移動する(ムーブ)機能は残念ながらサポートされていなかった。録画した番組を“一度見たら消す”という使い方の人ならそれでも問題ないが、お気に入りの番組は手元に長期保存しておきたいという人には、いずれHDDの空き容量が不足するという難があった。



2006年春モデルを“Viiv”“地デジ”という2つのキーワードで紹介する特集記事
2006年春モデルを“Viiv”“地デジ”という2つのキーワードで紹介する特集記事(写真をクリックすると当該記事に移動します)。

 しかし、そんな状況も昨年末から年明けにかけて発表された“2006年春モデル”で大きく変わりそうだ。というのも、春モデルでは地デジの視聴・録画に加えて、DVDメディアへのムーブや外付けHDDへの書き出し(録画した映像のバックアップ)などプラスアルファの機能を新たに搭載したからである。

 この“特別企画”では、2006年春モデルにおける地デジ対応に注目し、はたして地デジ番組をどこまで楽しめるのか、“視聴”“録画・再生”、さらに春モデルのポイントである“変換・出力”といった3つのポイントについて、比較・検証していく。

 今回取り上げる春モデルは、富士通「FMV-DESKPOWER LX90R/D」に日本電気(NEC)「VALUESTAR W VW970/EG」、ソニー「VAIO type R VGC-RC71PS(VOMモデル)」、そして日立製作所「Prius Deck DH75P2」の4モデル(スケジュールの都合で東芝の「Qosmio G30」は間に合わなかった)。まず最初に、これら4製品の特徴をまとめておこう。



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