2006年春パソコンを振り返る――ノートパソコン編
2006年春パソコンを振り返る――ノートパソコン編
Intel Core Duo/Soloと新Centrino
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【今週の特集】ノートのパワーが大幅アップ?“Intel Core Duo”登場!――デュアルコアCPUノート特集(写真をクリックすると当該記事に移動します) |
2006年春モデルの重要なキーワードのひとつが、デュアルコアCPU=“Intel Core Duo”であることは今年1月第2週の【今週の特集】(当該記事はこちら)でも紹介したとおり。Intel Core Duoの優位性や特徴などは、この特集記事を参照いただくとして、ここでは当時の特集記事のあとで発表されたIntel Core Duo搭載ノートパソコンをまとめて紹介する。
とその前に、Intel Core Duoの発表と同時に、シングルコア版の“Intel Core Solo”、および対応チップセットと無線LANアダプターを組み合わせた新“Centrinoモバイル・テクノロジ”も合わせて発表(更新)された。特にIntel Core Duoをベースにした場合は、“Centrino Duoモバイル・テクノロジ”と呼ぶ。なお、この新Centrinoモバイル・テクノロジは、従来同様CPUだけ、あるいはCPUとチップセットの組み合わせだけ(無線LANモジュールを省略している場合、あるいはインテル以外の無線LANモジュールを採用した場合)では名乗れないので注意したい。
2006年春のIntel Core Duo搭載ノートパソコン総ざらえ
さて、2006年春のノートパソコンのうち、Intel Core Duo搭載モデルは2月3日時点で8社12モデルを数える。
- 日本電気
- LaVie RX
- 富士通
- FMV-BIBLO NX
- 東芝
- dynabook VX VX780LS
- ソニー
- VAIO type S(SZシリーズ)
VAIO type F TV
- エプソンダイレクト
- Endeavor NT9500Pro
- デル
- Inspiron 9400
- レノボ・ジャパン
- ThinkPad X60
ThinkPad X60s
ThinkPad T60
ThinkPad T60p
- アップルコンピュータ
- MacBook Pro
上のリストで太字にしたものは、いわゆる小型軽量なモバイルノートに属するものだが、改めてみると処理性能を重視したA4ノートパソコンにまず広く採用しようという各社の思惑が見て取れる。言い換えれば、そんな中でも意欲的にモバイルノートにいち早くIntel Core Duoを採用したソニーとレノボ・ジャパンの積極的な開発姿勢には素直に拍手を送りたい。
では、東芝、ソニー、レノボ・ジャパンの3社からIntel Core Duo搭載ノートパソコンをピックアップしてスペックを確認してみよう。
東芝/dynabook VX VX780LS
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Intel Core Duo搭載のワイドノート「dynabook VX VX780LS」 |
- 型番
- PAVX780LS
- CPU
- Intel Core Duo T2300-1.66GHz
- チップセット
- インテル945GM Express
- メモリー
- 1GB(PC2-4200対応DDR2 SDRAM)/最大2GB
- 液晶ディスプレー
- 15.4インチワイド高色純度高輝度Clear SuperView液晶ディスプレー
- 表示解像度
- 1280×800ドット
- グラフィックス
- チップセット内蔵
- HDD
- 約100GB
- 光ドライブ
- DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ
- TV機能
- オプション
- 拡張スロット
- ExpressCard/54(同/34)×1、PCカードスロット TypeII×1、ブリッジメディアスロット×1(メモリーカード5種類対応)
- 通信
- IEEE 802.11a/b/g準拠無線LAN、10/100BASE-TX対応Ethernet、V.90対応56kbpsファクスモデム
- インターフェース
- USB 2.0×4、IEEE 1394×1、アナログRGB出力、ビデオ出力(S-Video)、オーディオ入出力
- バッテリー駆動時間
- 約3時間
- 本体サイズ
- 幅360×奥行き267×高さ42.2(最薄部34.3)mm
- 重量
- 約3.0kg
- OS
- Windows XP Home Edition SP2
- 予想実売価格
- 23万円前後
- 出荷開始時期
- 発売中
ソニー/VAIO type S(SZシリーズ)
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液晶ディスプレーの上部にカメラ“MOTION EYE”を搭載する、“VAIO type S(SZシリーズ)”。写真は“VAIO OWNER MADEモデル”の「VGN-SZ90PS」 |
- 型番
- VGN-SZ70B/B(店頭販売モデル)
- CPU
- Intel Core Duo T2300-1.66GHz
- チップセット
- インテル945GM Express
- メモリー
- 512MB(PC2-4200対応DDR2 SDRAM)/最大2GB
- 液晶ディスプレー
- 13.3インチワイドクリアブラック液晶ディスプレー(多層ARコート)
- 表示解像度
- 1280×800ドット
- グラフィックス
- チップセット内蔵&NVIDIA GeForce Go 7400 with NVIDIA TurboCache(ハイブリッド・グラフィックシステム)
- HDD
- 約80GB
- 光ドライブ
- DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ
- TV機能
- オプション
- 拡張スロット
- ExpressCard/34×1、メモリースティックDuo×1
- 通信
- IEEE 802.11a/b/g準拠無線LAN、10/100BASE-TX対応Ethernet、Bluetooth 2.0+EDR、V.90対応56kbpsファクスモデム
- インターフェース
- USB 2.0×2、IEEE 1394×1、アナログRGB出力、オーディオ入出力、ドッキングステーションコネクター、FeliCaポート
- バッテリー駆動時間
- 約6時間
- 本体サイズ
- 幅315×奥行き234.3×高さ37.1(最薄部25.7)mm
- 重量
- 約1.85kg
- OS
- Windows XP Home Edition SP2
- 予想実売価格
- 23万円前後
- 出荷開始時期
- 2月11日発売
レノボ・ジャパン/ThinkPad X60s
| モバイルノートにいち早くIntel Core Duoを採用した、レノボ・ジャパンの意欲作“ThinkPad X60s” |
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- 型番
- ThinkPad X60s
- CPU
- Intel Core Duo L2300-1.50GHz
- チップセット
- インテル945GM Express
- メモリー
- 256MBもしくは512MB/最大2GB
- 液晶ディスプレー
- 12.1インチTFT液晶ディスプレー
- 表示解像度
- 1024×768ドット
- グラフィックス
- チップセット内蔵
- HDD
- 約30GB/40GB/80GB
- 光ドライブ
- オプション
- TV機能
- オプション
- 拡張スロット
- PCカード Type II×1、SDメモリーカードスロット×1
- 通信
- IEEE 802.11a/b/g準拠無線LAN(オプションもしくは標準搭載)、10/100/1000BASE-T対応Gigabit Ethernet、56kbpsファクスモデム
- インターフェース
- USB 2.0×3、IEEE 1394×1、アナログRGB出力、オーディオ入出力、ドッキングステーションコネクター
- バッテリー駆動時間
- 約4.5時間
- 本体サイズ
- 幅268×奥行き211×高さ35(最薄部20)mm
- 重量
- 約1.16kg(CTOモデル最軽量時)~
- OS
- Windows XP Professional SP2
- 予想実売価格
- 20万円前後~
- 出荷開始時期
- 2月中旬発売
上記以外の各社のIntel Core Duo搭載ノートパソコン
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発表直後はCPUやチップセットなどの詳細が未公開だった、日本電気のA4モバイルノートパソコン“LaVie RX” |
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Napa(新Centrinoの開発コードネーム)に対応する、富士通の「FMV-BIBLO NX90R/W」。TVチューナーと2台のHDDを内蔵するパワフルTVノートだ |