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W31CA

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2005年08月11日 03時03分更新

文● 島 徹

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大画面で楽しめるPCサイトビューアー

 パソコン向けのウェブサイトを閲覧できるアプリケーション、“PCサイトビューアー”を、前機種「W21CA」「W21CAII」に引き続いて搭載する。“ダブル定額”などau携帯電話のパケット定額制オプションプランを契約していれば、EZwebだけでなくPCサイトビューアーでのパソコン向けサイト閲覧も、最大5985円の定額料金で利用できる。

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“PCモード”で表示。パソコンでの閲覧とほぼ変わりないレイアウト“スモールスクリーンモード”で表示。ニュース記事などテキスト中心のページが見やすい

 PCサイトビューアーとして搭載するウェブブラウザーは、パソコン用ブラウザーとしても名の通ったノルウェーOpera Software社の「Opera 7.6」を採用。CSSやcookie、SSL、JavaScriptを利用したサイトも、多くの場合、パソコンと同じように閲覧できる。

 また、携帯電話ならではの機能として、パソコン向けのウェブサイトを携帯電話の画面に合わせた縦長のレイアウトに変換する“スモールスクリーンモード”機能を搭載。特にテキスト中心のシンプルなサイトが見やすくなり、上下キーの行スクロールだけでなく左右キーで1画面分スクロールが行なえるなど使い勝手も向上する。

 操作感は、多くの場所で144~600kbps程度の通信速度が出るだけあって、ほとんどのサイトを快適な速度にて閲覧できる。ただし、ページ内に含まれる画像点数が30~40以上と多いサイトでは、パソコンで閲覧する場合と比べ、表示が完了するまで倍以上の時間がかかると感じた。画像表示の切り替えや、“スモールスクリーンモード”への切り替えなどはワンボタンできるので、頻繁にPCサイトビューアーを利用するなら、普段は画像表示をオフにしておくのもいいだろう。

 気になった点としては、W21CA/W21CAIIに引き続き、これまで表示したサイトに“進む”“戻る”という操作をワンボタンで行なえない点だ。これらの操作を行うにはいちいちサブメニューから呼び出す必要があり、不便に感じた。W31Tではワンボタンで操作できるだけに残念だ。

街中で資料を閲覧できるPCドキュメントビューアー

 W31CAはauで初めて、PDFやWord/Excel/PowerPointといったオフィス文書ファイルを閲覧できるPCドキュメントビューアー機能を搭載する。ビューアーには英Picsel Technologies社の「Picsel File Viewer」を採用し、同じビューアーを採用する「SH901iS」(NTTドコモ)などと同じく、スムーズなスクロールや、拡大/縮小/回転、ページ送りができ、快適に文書ファイルの閲覧が可能だ。

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画面の大きさに合わせた表示や、横向きでの閲覧にも対応するW31CAで表示した画像を、パソコンの画面で表示したイメージ
W31CA閲覧時の操作はショートカットキーとの対応を覚えておくと便利

 W31CAの“PCドキュメントビューアー”ならではの機能として、メールに添付されたオフィス文書ファイルの閲覧に対応する。これまで携帯電話で文書ファイルを閲覧するには、パソコンでminiSDメモリーカードにファイルをコピーする必要があっただけに、使い道の幅が広がった。

 PCドキュメントビューアーで見られるファイルの容量は最大1.5MB。W31CAの最大メール受信容量は500KBなので、メールに添付されたオフィスファイルなどは閲覧できる。ただしメーカーによれば、PDFファイルに埋め込まれている画像ファイルがJPEG/GIF/PNGなどウェブサイトに掲載できる形式のものは表示できるが、それ以外は見られないことがあるという。

 このように“ダブル定額”など定額制プランを契約していれば、パソコン向けのメールをW31CAに自動転送し、届いた文書ファイルを街中で閲覧してすぐに返事をするといったアクティブなビジネスマンを演じることも可能だ。


後編に続く

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