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沖電気工業、印刷物の情報漏えい元を特定可能なパッケージソフト『ProtecPaper Standard Edition』を発表

2005年06月13日 16時52分更新

文● 編集部

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沖電気工業(株)は13日、印刷者名や日時などの出所情報を地紋として印刷するためのソフト『ProtecPaper(プロテクペーパー) Standard Edition』を同日付けで発売すると発表した。出荷開始は6月中旬。

利用イメージ
『ProtecPaper Standard Edition』の利用イメージ

『ProtecPaper Standard Edition』は、同社が独自開発した微細地紋“Val-Code”を利用して出所情報を書き込むソフト『ProtecPrint(プロテクプリント)』と、印刷物をスキャナーで読み取り、出所情報を表示するソフト『ProtecCheck(プロテクチェック)』の2つのソフトで構成される。“Val-Code”を利用することで、数回コピーされた印刷物や、半分程度切り取られた印刷物、一部に汚れ/折り目があっても情報を読み取れるのが特徴で、これにより印刷物の改ざん、偽造、情報漏えいなどの対策が可能になるという。

『ProtecPrint』で、書き加えられる出所情報は、印刷に利用したコンピューター名、ログインユーザー名、印刷日時、ファイル名(アプリケーションに依存)。解像度が300dpi以上のLEDまたはレーザー方式のプリンターで、対応用紙サイズはA3/A4/A5/B4/B5。両面印刷、シートへの複数ページ割り付け、部単位印刷などもサポートしている。『ProtecCheck』は、200dpi以上(256階調)の解像度を持つTWAIN対応フラットベッドスキャナーで読み取ったビットマップ/TIFF/PNG形式のファイルを読み込んで、印刷物の出所情報を表示する。ADFもサポートする。ともに、対応OSはWindows XP/2000(SP2以上)。対応機種はPentium III-500MHz相当以上を搭載したPC/AT互換機。

価格は、『ProtecPrint』が1ライセンスあたり9800円(税別)、『ProtecCheck』が1ライセンスあたり25万円(税別)。印刷を行なう端末が100台、読み取りに利用する端末が1台の場合の価格は123万円(税別)となる。同社では、販売開始に合わせて、7月末まで試用できる評価版をダウンロードで提供するキャンペーンを実施する。

同社では、印刷物を大量に使用する金融機関や官公庁、名簿などの個人情報を印刷する機会の多い教育業界向けに販売するとしており、直販だけでなく、代理店の開拓も行なうとしている。販売目標は2年間で10億円。

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