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広域ワイヤレス通信システム“iBurstシステム”の普及を目指す“iBurstフォーラム”が開幕

2005年06月02日 22時37分更新

文● 編集部 内田泰仁

ワイヤレス・ブロードバンド通信システム“iBurst(アイバースト)システム”の普及を目指す業界団体“iBurstフォーラム”は2日、同システムの技術に関する講演や、現在商用展開を行なっている事業者の活動報告などを行なう“iBurstフォーラム”を開催し、報道関係者向けの説明会と“iBurstシステム”の公開実験を行なった。“iBurstフォーラム”は、2日と3日の2日間、神奈川県・新横浜の新横浜プリンスホテルで開催される。

説明会場に展示されていたPCカードタイプのiBurstアダプターを装着したノートパソコン(写真右)や、IP電話機が取り付けられたボックス型のアダプター。今回のフォーラムでは、VoIPが大々的に取り上げられている

“iBurstフォーラム”は、京セラ(株)、米Arraycomm社、韓国Dewell社、オーストラリアのPersonal Broadband Australia社によって2004年春に発足した団体。“iBurstシステム”は、下り最大約1Mbpsでのデータ通信が可能な広域ワイヤレス通信システムで、多くのユーザーが同時に接続した場合でも安定した高速通信を保つことが可能なのが特徴だといい、同フォーラムでは、ワイヤレス・ブロードバンド・インターネット環境の実現を目指して、普及に向けた取り組みを行なっている。

iBurstの世界展開。欧米での実験/商用化の動きに加え、インドネシアやメキシコ、中近東などの国々からの引き合いも強いという日本で展開されている実験局の位置。京セラの横浜事業所など4ヵ所に設けられているという

同システムは現在までに、オーストラリアと南アフリカで商業サービスが開始されているほか、今後、ガーナ、アゼルバイジャンでの商用化が予定されているという。日本では、2004年12月に京セラが実験無線局の本免許を取得、同社の横浜事業所やフォーラムの会場となった新横浜プリンスホテル(屋上)などに実験局を設置し、実証実験を開始している。

同フォーラムの総会的位置づけとなる“iBurstフォーラム”の開催は今回で3回目。今回は、“iBurstシステム”によるワイヤレスIP通信環境でのVoIP(Voice over IP)を利用したIP電話での固定無線網(ローカル・ループ)の開発成功に伴って、“iBurstシステム”を利用したIP電話の実証実験などが公開された。今回の実験では、既存のプロトコルによるIP電話だけでなく、VoIP対応に向けチューンを進めているプロトコルを使用した例も紹介されたが、特に高負荷状態(基地局に多数のユーザーが接続し、通信を行なっている状態など。実験では、“iBurstシステム”に接続した21台のパソコンで一斉にFTPによるダウンロードを実施)での通話では、既存のものより新しいプロトコルのほうが品質が高く、ノイズや音声の途切れのない、スムーズな通話が行なわれていた。

会場で実施されたデモでは、“iBurstシステム”で接続した21台のパソコンで同時に動画を再生するデモが行なわれた。転送速度は1Mbps弱をキープしており、再生の乱れや途切れは特に見られなかった。使用帯域は5MHziBurst、CDMA 1xEV-DO、PHS(128kbps)でFTP転送(ダウンロード)を行なった比較。写真ではややわかりにくいが、グラフ中の赤い横線が1Mbpsを示すラインで、iBurstは安定して1Mbps前後の転送速度をマーク、他規格より早く転送が終了している
VoIP実験の録画映像として公開された、高速移動中のVoIP利用実験。時速60および100kmで移動中の車中と固定電話の間で行なわれた通話の様子が紹介された。時速100km時は若干ノイズや途切れが見受けられたが、通話が完全に切れてしまうことはなかった
iBurstフォーラムのチェアマン、ジム・クーニー氏

記者説明会で登壇したiBurstフォーラムのチェアマンで、オーストラリアのPersonal Broadband Australiaの最高経営責任者(CEO)のジム・クーニー(Jim Cooney)氏は、通信品質やコストの面で優れるという“iBurstシステム”について、「iBurst以上に適切なワイヤレス・ブロードバンドの仕組みはない」と強調。世界のモバイル通信市場でも最も競争の激しい市場のひとつであるオーストラリアでの商用化と成功、南アフリカでの普及拡大や、各国からの引き合いの強さなどから、今後の普及に自信を見せた。

また、VoIPへの対応強化と2005年中の“iBurstシステム”を介したVoIP利用の商用化などを踏まえ、将来の普及の見通しについて「現在の使用状況と今後の拡大により、今後4年間でユーザーは10ヵ国/500万人になる」とするとともに、「最初に携帯電話を持ったときと同じ種類の経験をiBurstで得られるだろう」と述べ、データ通信+音声通話により、さらなる市場獲得を目指すとしている。

京セラの通信システム機器統括事業部 ワイヤレス事業部長、五十里誠氏

クーニー氏に続いて登壇した京セラの通信システム機器統括事業部 ワイヤレス事業部長の五十里誠氏は、日本での取り組みなどについて説明した。同氏は「iBurstフォーラムのコアメンバーの一人として、日本でのワイヤレスブロードバンドの普及、世界での普及に役割を果たして行きたい」としている。また、既存の“携帯電話”と“iBurstシステム”の違いについて、携帯電話が音声通話の機能の発達の結果データ通信機能が進歩したのに対して、“iBurstシステム”ではデータ通信を機能の中心とし、その上で動作するプロトコルのひとつとしてVoIPを利用し、音声通話を実現していることから、「(両者は)もともとのコンセプトが違う」と説明している。

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