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松下電器産業、光学手ぶれ補正機構搭載のコンパクトデジタルカメラ“LUMIX”『DMC-FX8』を発表

2005年05月09日 17時01分更新

文● 編集部 内田泰仁

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松下電器産業(株)は9日、デジタルカメラ“LUMIX(ルミックス)”シリーズの新製品として、光学式手ぶれ補正機構内蔵の光学3倍ズームレンズと有効500万画素CCDを搭載した初心者/ファミリーユーザー向けのコンパクトデジタルカメラ『DMC-FX8』を発表した。発売は6月4日。価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格は4万5000円前後。

本体前面本体背面
『DMC-FX8』

『DMC-FX8』は、2004年7月発表の『DMC-FX7』の後継機種。前モデル発表時の“FX”シリーズのラインナップには下位モデルが用意されていたが、今回はラインナップを統合し、本機のみとなっている。歴代“FX”シリーズの特徴である光学式手ぶれ補正機構を今回も搭載したほか、基本性能の向上やバッテリー駆動時間の延長、デザインの変更が施されている。

『DMC-FX8』のカラーバリエーション

本体デザインは、基本的には従来機種のコンセプトを継承するものだが、本体の角や辺に丸みを持たせることで、手にフィットし、ソフトでスタイリッシュなイメージの演出を狙ったという“ラウンドフォルム”デザインを採用。本体カラーは、“マット”な“シルキーシルバー”、“ソフトタッチ”の“コンフォートブルー”、“グロス”なイメージの“グロスブラック”と“ミスティピンク”の4色を用意する。

撮像素子は1/2.5インチCCDで、総画素数536万/有効画素数500万、レンズは光学式手ぶれ補正機構内蔵の6群7枚(非球面レンズ3枚)構成の光学3倍ズームレンズ“LEICA DC VARIO-ELMARIT”レンズで、焦点距離は5.8~17.4mm(35mmフィルムカメラ換算時:35~105mm相当)、F値は2.8(ワイド端)から5.0(テレ端)と、撮像素子とレンズは前モデルと同様。

画像処理エンジンには、今年2月発表の一部モデルに採用された省電力/手ぶれ補正機構制御システム内蔵タイプの“ヴィーナスエンジンプラス”を採用。また、基板などの内部構造を一新して、前モデルとほぼ変わらない幅約94.1×奥行き約24.2×高さ約50.5mmの本体サイズを維持しつつも従来よりも大容量のバッテリーを搭載。これらの効果により、CIPA規格によるバッテリー撮影可能枚数は、前モデルの120枚から、新モデルでは300枚に増えている。なお、重さは、本体のみで約127g、バッテリーとメモリーカードを装備した状態では約155g。

オートフォーカスのモードには、従来の1点/高速3点/5点に加えて、高速1点モードを追加。これは、CCDからのAF検波クロックを高速化してフォーカスを行なうモードで、フォーカス時に一瞬画像のフリーズが起きるものの(通常モードではフリーズなし)、通常の1点モードに比べて約1/2の時間で合焦できるという(同社実測による)。また、シーン撮影モードには、従来の9モード(ポートレート、自分撮り、スポーツなど)に加えて、“料理”(さまざまな光源下での自然な色調撮影を可能に)、“美肌”(肌色部分を検出して滑らかに表現)、“赤ちゃん”(赤ちゃんの撮影に適した撮影設定に加えて、あらかじめ設定しておいた誕生日に基づき、月齢/年齢を算出して記録)の3モードが追加されている。このほか、手ぶれ補正機構の姿勢を検地してカメラの縦横を判断する“縦位置撮影自動検出”機能も新たに装備した。

記録メディアはSDメモリーカード/マルチメディアカード。記録サイズは、静止画が最大2560×1920ドットで、アスペクト比16:9(2560×1440ドットまたは1920×1080ドット)での撮影にも対応。動画は、従来の320×240ドットから、640×480ドットでの撮影が可能となった(Motion JPEG圧縮のQuickTime形式、毎秒30/10フレーム、音声付き。メディア容量いっぱいまで連続撮影可能)。連写撮影は毎秒3コマ/毎秒2コマ/フリー連写の3モード。

なお、製品パッケージには、デジタルカメラ/パソコンの初心者ユーザーが多い“FX”シリーズの傾向を考慮し、ウィザード形式と少ないボタン操作で初心者でも迷わず使えることを目標とした、画像取り込み/閲覧/印刷などの機能を持つ同社オリジナルのビューアーソフト『LUMIX Simple Viewer』が新たに付属する。

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