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新世代マザーボード徹底検証●ASUSTeKの独自機能

新世代マザーボード徹底検証●ASUSTeKの独自機能

2005年02月28日 00時00分更新

文● 鈴木 雅暢

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FSBリミッターを解除する
オーバークロック機能

 通常Intel 925XやIntel 915P/Gチップセットには、FSBクロック224MHz(QDRデータ転送によりFSB894)を上限にリミッターが設定されているという。実際、多くのマザーボードは、この上限を越えることができない。これは近いうちに登場するFSB1066(クロック266MHz)のPentium 4との差別化をきちんと図るためと思われるが、ASUSTeKのマザーボードは、リミッターを超えてFSBクロックを設定できるような独自設計を導入しており、同社によると最大278MHz(FSB1112相当)の実績があるという。

 今回は試しにCPU倍率が変更できるES(エンジニアリングサンプル)のPentium 4を使ってFSBをアップさせてみた。今回の環境ではどんなに倍率を下げてもFSBクロックを266MHzで動作させることはできなかったが、クロック240MHz(FSB960)での動作は可能で、たしかに224MHzのリミットを超えることはできた。

●PCMark04(SYSTEM)ベンチマークテスト結果

PCMark04(SYSTEM)ベンチマークテスト結果
FSBクロック240MHzでの動作が実際に可能で、ASUSTeKのボードならFSBリミッターを超えられることを実証した。

●テスト環境

CPU
Pentium 4 540(3.20GHz)
メモリ
PC4300 DIMM×(512MB)
マザーボード
P5GD2 Premium
グラフィックス
Extreme AX600XT/TD(RADEON X600XT)
OS
Windows XP(SP1)


意外に効果は大きい
PEG Link Mode

PEG Link Modeのモードは、BIOSセットアップで調整
画面1 PEG Link Modeのモードは、BIOSセットアップで調整できる。デフォルトは「Auto」。

 ASUSTeKのマザーボードは「PEG(PCI Express Graphics)Link Mode」という独自のグラフィックス高速化機能を持っている。PEG Link ModeはBIOSで手動調整できるようになっているので、設定を変更して試してみた。結果は、「Normal」と「Faster」のスコア差が3DMark03で200以上あり、意外にも大きな効果があることが分かった。この仕組みについて同社から詳細な説明はなく、何をやっているのか分からない点に一抹の不安はあるが、今回試した限りではどのモードにおいてもテスト中に不安定な動作は見せなかった。

●3DMark03ベンチマークテスト結果

3DMark03ベンチマークテスト結果
手動で、Normal、Fast、Fasterへと設定変更するごとに着実にスコアを伸ばした。

●テスト環境

CPU
Pentium 4 540(3.20GHz)
メモリ
PC4300 DIMM×(512MB)
マザーボード
P5GD2 Premium
グラフィックス
Extreme AX600XT/TD(RADEON X600XT)
HDD
MaXLineIII 250GB
OS
Windows XP(SP1)

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