ソニーマーケティング(株)は13日、8ヵ国語の辞書で複数辞書検索が行なえる名刺ケースサイズの“メモリースティック”電子辞書『EBR-S8MS』と、英語専門辞書『EBR-S7MS』の2モデルを11月6日に発売すると発表した。価格はオープン。編集部による予想販売価格は3万円前後。
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| 『EBR-S8MS』。左がシルバー、右上がブラック、右下がワインレッド |
『EBR-S8MS』は、電子辞書がビジネスや旅行で利用されることが増えてきていることから市場に投入するもので、韓国語/中国語/ドイツ語/フランス語/イタリア語/スペイン語/英語/日本語の8ヵ国語の計29種類の辞書データを収録し、8ヵ国語の辞書から検索できる“マルチ検索”が行なえるのが特徴。韓国語では、読み方が分からないハングル文字を、文字を構成する“子音”と“母音”の記号を順番に入力することで文字の意味を検索できるほか、発音をカタカナで入力してハングル文字の表記を調べることもできる。また中国語では、発音をローマ字と発音記号で表記する“ピンイン”で検索可能で、使い分けが難しい同音語も本体に搭載している“声調ボタン”で検索することもできる。サマータイム対応の世界時計やレート設定ができる通貨計算機能も搭載している。そのほか本文中の言葉の意味や読みを“ジャンプキー”で次々にジャンプして検索するジャンプ機能なども搭載している。
辞書データは、本体に(株)岩波書店の『広辞苑 第五版』『逆引き広辞苑 第五版対応』、(株)大修館書店の『ジーニアス英和辞典 第3版』『ジーニアス和英辞典 第2版』、(株)小学館の『中日辞典』『日中辞典』、(株)三省堂の『デイリー日韓英・韓日英辞典』など10種類を内蔵し、付属する“メモリースティック-ROM”に、(株)日立システムアンドサービスの『マイペディア』、三省堂の『クラウン独和辞典 第3版』『クラウン仏和辞典 第5版』『デイリー日伊英・伊日英辞典』、小学館の『プログレッシブ スペイン語辞典 第2版』、(株)学習研究社の『カタカナ新語辞典』『故事ことわざ辞典』『四字熟語辞典』や、(株)三修社監修の『ペラペラ・英米旅行会話』『ペラペラ・広東旅行会話』『ペラペラ・北京旅行会話』『ペラペラ・韓国旅行会話』など19種類を収録している。メモリースティックスロットには、別売の“メモリースティック-ROM”を利用して辞書データを交換することもできる。オプション辞書データは8タイトル(重複を除いて58辞書データ)が発売されている。価格はタイトルにより1万円前後または1万5000円前後。
電源は単4形アルカリ乾電池1本で、約55時間の使用が可能。本体には外装にアルミニウムを採用し、サイズは幅100×奥行き72×高さ11.2mm、重量は103g(電池とメモリースティック-ROMを含む)。画面のスクロールや項目選択が行なえる“ジョグダイヤル”も装備している。本体カラーはシルバー/ブラック/ワインレッドの3種類。
『EBR-S7MS』は、英語専門モデルとして、英和/和英/英英辞典や、英米文化に関する百科事典『オックスフォード イギリス・アメリカ文化百科事典』など28種類の辞書データを収録し、複数辞書を利用した約100万語のマルチ検索が行なえるのが特徴。本体に『広辞苑 第五版』『逆引き広辞苑 第五版対応』、『ジーニアス英和辞典 第3版』『ジーニアス和英辞典 第2版』など6種類の辞書を内蔵し、付属する“メモリースティック-ROM”には、研究社の『リーダーズ英和辞典 第2版』、英Oxford University Pressの『現代英英辞典 第6版』『コンサイス類語辞典 第2版』『イギリス・アメリカ文化百科事典』、大修館書店の『英語語義イメージ辞典』、(株)アルクの『ビジネス英語スーパー辞典 英和・和英』、『TOEICテスト攻略ボキャブラリー精選1200』など22種類を収録している。本体サイズや重量、電池、駆動時間などは『EBR-S8MS』と同じ。
