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【CEATEC JAPAN 2004 Vol.8】NTTグループ3社、FOMAとパソコンを接続して利用する映像コミュニケーションのトライアルを実施

2004年10月07日 22時07分更新

文● 永島和夫

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エヌ・ティ・ティレゾナント(株)、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモの3社は5日、FOMAとパソコンを結んでテレビ会議や映像コミュニケーションを行なうサービスのトライアルを実施すると発表した。同日には“CEATEC JAPAN 2004”会場では3社による説明会が行なわれた。

NTTレゾナント、コミュニケーション事業本部サービス運営部長の米川達也氏

このトライアルはNTTグループで推進している“レゾナント構想”のもとで取り組まれるもの。会場でのプレゼンテーションでは、NTTレゾナントのコミュニケーション事業本部サービス運営部長、米川達也氏が説明に立ち、今回のサービスについて「“いつでもどこもでも手軽にコミュニケーション”を事業化する」と述べた。

トライアルサービスの概要

本サービスは、インターネットに接続されたパソコンとFOMAの間のテレビ電話を単に実現するだけでなく、複数のパソコン利用拠点間を結んだテレビ会議も可能。音声について固定電話並みの品質とハンズフリー通話で自然な会話ができるようにし、最大10地点から接続したユーザーとテレビ会議など複数相手のコミュニケーションが図れるようになっている。

通信でやりとりされる映像はMPEG-4形式で行なわれ、映像サイズはCIF(352×288ドット、毎秒30フレーム)を想定、大域はADSL接続された事業所が多い現状を考慮して、384kbps程度に収めるという。

米川氏は、このシステムの特徴として、パソコンとFOMAの間でテレビ電話ができることを挙げ、複数接続時には音声のミキシング機能によって「各自が自由に話しても快適な会話ができる」と説明した。また、エコーキャンセル機能を装備することで、高価なエコーキャンセルマイクや、ヘッドセットなどなしにハウリングが起こらない会話ができるとした。

トライアルの参加者は、複数拠点間の映像通信や、外出先のFOMAと映像通信利用を想定し、OCNブロードバンドサービスを利用する中小企業やSOHO企業を対象に、個別に相談する。トライアル期間は10月5日から12月31日まで。ブロードバンド回線やOCNの利用料、FOMAからこのサービスへのテレビ通話料などは利用者の負担となる。

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