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【CEATEC JAPAN 2004 Vol.10】地上デジタル放送対応携帯電話の試作機が続々登場!――三洋電機ほか

2004年10月08日 19時33分更新

文● 永島和夫

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参考展示となる携帯電話では、地上デジタル放送に対応した携帯電話の展示が目についた。展示しているのは三洋電機(株)、(株)日立製作所、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(株)などで、三洋電機は試作端末を実際に手にとって映像を確認することもできた。

三洋電機の地上デジタル放送受信対応の携帯電話試作機日立製作所の地上デジタル放送対応携帯電話ソニー・エリクソンの地上デジタル放送対応の携帯電話

これらの携帯電話が受信する地上デジタル放送は、現在の地上デジタル放送で放送されているハイビジョン放送や標準放送と同じチャネルの中に予約されている特定の帯域を利用した“1セグメント放送”と呼ばれるもの。主に携帯端末などでの受信を想定しているという。

三洋電機ブースでは実際に実験放送局を設置し、テレビ放送の受信デモを行なっていた

今回展示が行なわれていた三洋電機の試作端末では、1回の充電で約2時間の連続視聴が可能だという。放送自体が開始されていないので、実際に“1セグメント放送”を見ることこそできなかったものの、会場内に設けられた“実験放送局”からの放送を受信するデモが行なわれていた。移動中でも現在のアナログ放送に比べて映像の乱れははるかに少なく、乱れる場合にも、画面が荒れるのではなく“画面が若干停止する”ような処理になるという。また、電波状態が良好であれば、列車や高速道路などの移動中でも視聴が可能だという。

なお、“1セグメント放送”対応端末は、三洋電機がすでにハードウェア的にはほぼ完成しているとのことだが、実用化は“1セグメント放送”が開始されてからとなる。1セグメント放送は、当面はハイビジョンや標準タイプと同じプログラムが配信される予定だという。

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