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サイバーショットDSC-F88編 第2回

サイバーショットDSC-F88編 第2回

2004年08月20日 10時06分更新

文● 小林 伸

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女性層に人気の回転レンズの秘密とは……

Cyber-shot DSC-F77
スリム&スタイリッシュボディの“元祖Cyber-shot”が復活 ソニー「Cyber-shot DSC-F77」レビュー(写真をクリックすると当該レビュー記事に移動します)。

 DSC-F88の特徴でもある回転レンズの角度は、スムースな動きで、自由な角度にポジショニングできる。その角度が自分撮りをするようなポジションになると、背面の液晶パネルも自動的に天地が切り換わり正対する表示になる。

 回転レンズには、自分で自分を撮るときに、画面を確認しながらシャッターが押せるというメリットがある。背面液晶も1.8インチと前モデルの「DSC-F77」(1.5インチ)より大きくなり、今まで以上に操作しやすくなっている。この“自分撮り”スタイルが女性から支持されているそうだが、自分撮りをした写真は、“他人が見ている自分”だということに気がついている人はいるだろうか。鏡に映った自分の体は左右が入れ替わっているが、自分撮りで撮影した写真は左右がそのまま。つまり自分が他人からどう見られているのか、客観的にわかるのである。外出前のメイクや服装が気になる人は、鏡だけでなく、自分撮りをしてみてチェックをしてみるのもいいだろう。



自分撮りを試みる智美ちゃん 智美ちゃんによる作例
自分撮りを試みる智美ちゃん智美ちゃんによる作例(DSC-F88で2592×1944ドットで撮影したものを、640×480ドットにリサイズ)
「他人が見ている自分が撮れるっていうのは面白いですよね。仕事柄、皆さんにどういう風に見られているかは、やっぱり気になりますよ(笑)。あと、普通のデジタルカメラと違って、画面を見ながら撮影できるのは便利ですね。表情とかに気を使えるから」(智美ちゃん)

 自分撮り以外にも、集合写真を撮るような場合に、画面を自分たち向けてセルフタイマーを仕掛ければ、「後で見たら一番端の人が写っていなかった! 」というような失敗も発生しない。ほかにも状況に応じていろいろな用途が考えられそうである。

回転レンズで雄々しいAIBOが撮れる

 ソニーによれば回転レンズ機構は、ペット愛好家にも高く支持されているという。ペット撮影の基本は、ペットの目線までカメラを下ろすことと、ペットの目線がカメラに向くか、ペットの意識が他の何かに集中するまでじっと待っていること。通常のデジカメでこれを実践しようと思った場合、撮影者が床に這いつくばるような体勢で、じっと待つことになるだろう。DSC-F88では、カメラだけ下げて、ディスプレーを見下ろす楽な体勢で撮影ができるので大変助かる。

AIBOを撮る智美ちゃん(1) AIBOを撮る智美ちゃん(2)
モデルとしてAIBO「ERS-7」が登場。「あ! レンズを回転させるだけで電源がONになるんですね。レンズを床にくっつけても画面がちゃんと見られるのは、イイかも。お気に入りの洋服を着ているときに、地面に寝そべって撮影をするわけにもいかないし(笑)」(智美ちゃん)――一度触ってみればこの便利さはわかるはずである

 レンズを回転させた場合にも背面液晶が常に撮影者に向いているということは、撮影中に急に露出補正やフラッシュの強さのコントロールをしたくなった場合でも、メニュー画面さえ表示させればカメラから目線を外さなくて済む。モードダイヤル以外の操作系を背面にレイアウトし、画質や撮影サイズから露出や絞りまで、各種設定をメニュー画面で行なうDSC-F88では、この“ユーザーの目線を動かさせない”ということが重要になる。例えば、設定操作のために被写体の目線が動いたり、せっかくいいアングルを決めたのに設定の操作でカメラを持ち変えて台無しになってしまったりというようなトラブルを回避できる。

智美ちゃん作例 カメラマン作例
智美ちゃん作例カメラマン作例
我々は普段、AIBOを見下ろしているのではないか? そこで、DSC-F88を使って、下から迫力のあるAIBOを撮ってみた。智美ちゃんは、AIBOの顔をアップにしようとして、シャッターを押す前にそっぽ向かれたようだ(笑)。このあたりの難しさは、生き物と同じ。ペットを撮影する場合は、フラッシュがなるべく目に当たらないように、発光禁止にするのがよい(DSC-F88で2592×1944ドットで撮影したものを、640×480ドットにリサイズ)

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