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FOMA対応ビジュアルコントローラー

FOMA対応ビジュアルコントローラー

2004年06月14日 00時00分更新

文● 永島 和夫

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設定は少々難解。だがその粗削りさが面白い

設定はテレビ画面から リモコンを対向で信号を記憶させることもできる
設定はテレビ画面から。シンプルなメニュー画面をみながら、本体のキーで設定を行なっていく設定したいリモコンを対向で信号を記憶させることもできる

 コントローラーに同梱されている付属品はACアダプターとフェライトコアのノイズフィルタ、説明書とCD-ROMだけ。

 設定はテレビ画面に映しながら行なう。この際、コンポジット信号を接続するビデオケーブル(RCA端子)が必要となるが、ビデオデッキなどのケーブルを少しの間だけ外してつなぎ代えるだけでよい。

 テレビに接続し、電源を入れて“MENU”ボタンを押すとテレビの画面にはシンプルなメニュー画面が映し出される。ここで各種設定を行なっていくが、少々難しいので説明書に従ってじっくり設定しておこう。

 最初に設定が必要な項目としては、外部からの接続に利用するFOMAの電話番号とユーザーレベルの指定(電話帳で利用者の権限を、“電話帳登録なし”を含め、4つのグループに分類して細かく設定できる)。設定した電話番号からのみ自動着信を可能にしておけば、とりあえず外部から映像のモニターができるようになる。

 さらに、暗証番号を設定したり、センサーの反応によって発信する電話番号などの設定も必要に応じて行なっておく。

コントローラーでテレビをリモート操作 コントローラーでエアコンをリモート操作
コントローラーでテレビをリモート操作コントローラーでエアコンをリモート操作
コントローラー側にテレビが接続してあると、こちらの映像が表示される 画面に表示された部屋の様子
暗証番号を設定をすると、接続してから暗証番号を入力するまでブルーバックとなる。コントローラー側にテレビが接続してあると、こちらの映像が表示される。それがいやな場合はこちらの携帯電話のカメラを指で塞ぐなどの対策が必要だ画面に表示された部屋の様子。カメラの感度は、スーパーインポーズされる操作ガイドで変更可能

 そして、赤外線の設定だ。プリセットされた設定はメーカー名と数字があるだけで、具体的のどの機器が該当するか書かれていない。例えばテレビのデフォルトは“ソニー1”だが、どのテレビで動作するかは登録確認メニューで実際に試してみるしかない。試すといっても、メニューを戻る必要があるため、実際には学習方式で1つ1つ覚えこませたほうが簡単のように思えた。

 中でもエアコンは設定が少々やっかいだ。エアコンのリモコンは単純なON/OFFの信号を送っているのではなく、ONの場合は冷房や暖房の運転モードと設定気温や風向きなどの信号を一緒に送っていることが多い。そのため、コントローラーにプリセットされた信号では“Heater ON”を約25度の暖房設定で風量弱、“Cooler ON”を約25度の冷房設定で風量弱としている。しかし、これでは動作しない機器もある。筆者が試したものではL社は動作し、C社は動作しなかった。部屋の温度や環境を大きく変えてしまう機器だけに、確実な動作が期待できない場合は、エアコンの遠隔操作は慎重になる必要があるだろう。

テレビを遠隔操作 ビデオデッキを遠隔操作
テレビのリモコンのページを開いた状態。この状態で“0”を押すとテレビの電源が入るテレビの電源が入ったので、テレビの入力を切り替えてビデオデッキの電源を入れた。再生、早送、巻戻、録画、一時停止、録画チャネルの選択ができる。ただし、赤外線の送出までワンテンポ送れるので録画タイミングは合わせにくい。リモコン信号を登録すればDVDプレーヤーの操作もできる

 また、赤外線にも注意が必要だ。内蔵のカメラと赤外線の照射方向が同じため、監視したい方向と操作したい機器との向きが異なっている場合に困ることがある。実験では操作したい機器との向きが悪かったため、テレビの電源は入ったが、何度やっても電源が切れず帰宅するまでテレビが点けっぱなしということがあった。確実に動作する方向を向けるということを心がけないと、操作する機器によっては思わぬトラブルを引き起こす可能性があることを実感した。

 ただ、それをフォローするためか、このコントローラーには外部機器を接続する端子が用意されている。外部センサーや出力端子のほかに、赤外線発光器を外付けできるのだ。市販のCSチューナー用のAVマウス(赤外線発光部)なども繋げられるようだが、赤外線のLEDを付けるだけ(極性に注意)なので、スキルと時間のある人は自作しても面白い。また、外部出力端子にいろいろなものを接続できるということは可能性は無限ということだ。

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