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“BTX”フォームファクタに対応する初のPCケースがクーラーマスターから!!

2004年06月03日 22時12分更新

文● 増田

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CM Stacker STC-T01 “BTX”対応
次世代フォームファクタと言われる“BTX”規格に対応したクーラーマスターの「CM Stacker STC-T01」PCケースとしては初の“BTX”規格に対応した製品。従来通りのATXやExtend ATXにも対応している

 マザーボードの次世代フォームファクタと言われる“BTX”規格への対応をうたうPCケースが、早くも登場することになりそうだ。発売されるのは、クーラーマスターの「CM Stacker STC-T01」という製品だ。



来週6月11日発売
来週6月11日の発売を予定している「CM Stacker STC-T01」

 “BTX(Balanced Technology Extended)”とは、電力供給および放熱に関する環境を改善することを目的としてインテルが設計したマザーボードの新しい規格だ。今後数年かけて、現在主流となっている“ATX”から移行していくと言われている。“BTX”規格のフォームファクタは、細かく分けると全部で3種類。そのうちサイズの上では現在のATXに相当するのが、12.8インチ×10.5インチの“BTX”。同じくMicro ATXに相当するのが10.4インチ×10.5インチの“Micro BTX”。そして新たに加わる8インチ×10.5インチの“Pico BTX”となる。
 中でも“BTX”規格の目玉といえるのが小型PC用に規格された“Pico BTX”だ。効率的な冷却機構を導入することにより、今後も発熱が増加するであろう同社の次世代CPUを、小型PCにも搭載可能にするという。



メッシュ構造 サイドパネル
ドライブベイのフロント部分は、メッシュ構造となっているオプションとして、サイドに80mm角を1基装着可能

 来週6月11日の発売を予定している「CM Stacker STC-T01」は、冒頭でも触れたようにPCケースとしてははじめて“BTX”規格に対応した製品だ。もちろん“BTX”専用というわけではなく、従来通りのATXやExtend ATXにも対応している。ただし、ご存知のように“BTX”フォームファクタのマザーボードは現在販売されていない。“BTX”対応マザーを導入するまで、手持ちのATXマザーを搭載するといった使い方となるだろう。



内部 5インチベイ
電源は、追加で左下にも搭載が可能で合計2基の電源が装備可能5インチベイを支える内部のフレーム沿って、マザーボード専用のクロスファンを取り付ける仕組み
標準ファン 背面
リヤに120mm角、上部に80mm角をそれぞれを1基標準で装備する背面の様子

 フロントパネルの両サイドがアルミ製となる以外はスチール製となる本体は、サイズ584(D)×227(W)×536(H)mmという大型のもの。合計11段におよぶ5インチベイはまさに圧巻。最上段にはフロントアクセスポート(USB2.0×6/IEEE1394/マイク/スピーカ/電源/リセット)が装備されている。11段全てを5インチベイとして使うことも可能だが、そのうち3.5インチベイが1つと、シャドウベイが3つ含まれているほか、フロントからの冷却を考慮してか、ドライブベイに取り付けられているカバー(黒い部分)は、写真のようにメッシュ構造となっているなどの工夫が見られる。なお、その他の冷却機構に関しては、リヤに120mm角、上部に80mm角をそれぞれを1基標準で装備するほか、オプションとして、サイドに80mm角を1基、背面下部に80mm角を2基、フロントに任意で1基~3基までの120mm角ファンが装備可能だ。さらに、“BTX”対応ケースならではの冷却機構として、マザーボード専用のクロスフロー型ファン「Cross Flow Fan STF-B01-E1」が増設できる。これは、サイズ50(D)×50(W)×336(H)mmというロングサイズのファンを、内部のフレームに沿って取り付けることでマザーボード全体を冷却するというもの。最大2500rpmで回転するファンは4段階で調節が可能となっており、ケースと同時の発売が予定されている。
 内部の構造も、少し変わっている。通常、左サイドから見て左上となる電源は、追加で左下にも搭載が可能で合計2基の電源が装備可能だ。また底面も一部メッシュ構造となるなど、前述の冷却構造と含め、通気性に対する取り組み方には凝ったものを感じる。国内正規代理店の高速電脳によると、来週6月11日の発売を予定しており予価は2万4800円。現在同店では予約を受け付け中だ。また、マザーボード専用のクロスファン「Cross Flow Fan STF-B01-E1」の予価は4680円となっている。



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