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Windows XP Media Center Edition 2004

Windows XP Media Center Edition 2004

2004年05月17日 08時00分更新

文● 松本 俊哉

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記録形式はDVR-MS
ワンタッチでDVD作成が可能

録画したTV番組一覧 録画した番組のプロパティ
画面8、9 録画したTV番組は、DVR-MS形式で共有ドキュメント内のRecorded TVフォルダに格納されている。

 画像や音楽ファイルが各ユーザーのマイドキュメント内の対応するフォルダに収められているのに対して、TVを録画したビデオファイルだけは、マイコンピュータの共有ドキュメントに保存されている。Media Center自体には動画編集機能がないので、こだわる人ならCMカットなどの編集を独自に行いたいと思うかもしれないが、現時点ではDVR-MS自体に手を加える手段が存在しない。「Windowsムービーメーカー」でもサポート外だ。しかし、コピー防止フラグの埋め込まれた番組でなければMCE2004搭載機以外でもDVR-MSを再生することは可能で、DirectShow対応のプレーヤがインストールされた環境なら、Windows Updateを行うことで再生できるようになる。

DVDオーサリング機能「PrimeTime」
画面10 DVDオーサリングは「DVDの作成」から「PrimeTime」を呼び出して行う。メニュー構成などはMedia Centerに準じているため、迷うことなく使えるはずだ。

 DVR-MSファイルは編集できないが、プリインストールされているオーサリング機能でDVDに書き出せる。ただしこの機能はMCE2004の標準機能ではなく、各メーカーが任意に導入しているもの。ほとんどのMCE2004搭載機には、ソニック・ソルーションズの「PrimeTime」が採用されている。PrimeTimeはMCE2004とインターフェイスを揃えた作り込みがされていて、使い方も非常に明快だ。起動すると前述の共有ドキュメントフォルダから録画済みの番組一覧を取得するので、ユーザーはメディアの容量が許す限り番組を選択して、「DVDの書き込み」ボタンを押すだけ。トランスコーディングに多少時間がかかるものの、メニューは自動で生成される。チャプター設定など凝ったことはできないが、ライトユースには十分。



「ディスプレイの調整」ウィザードの画質補正
画面11 「ディスプレイの調整」ウィザードの画質補正では、用意されている動画を参照しながら調整を行える。

 MCE2004は単体のパッケージでは販売されず、各社のPCにプリインストールされた状態で出荷されるのみだ。それぞれの機能に驚くような目新しい特徴があるわけではなく、斬新なテクノロジーが満載されているわけでもない。とはいえ、これまで機能ごとに様々なソフトが入り乱れてた状況に比べると、主なAV機能がOSによって集約され、インターフェイスが統合された意味合いは大きい。なにより、大きなフォントとアイコンで表示されるメニューがすべてリモコンで操作できることで、PC特有の難解さやとっつきにくさは薄まり、初心者や子供、高齢者にまで確実にPCユーザーの間口を広げている。PCとAV機器の融合が騒がれる今、まずはPC側が示したMCE2004というスタイルは、十分に成功する可能性を秘めていると言えるだろう。

「マイミュージック」の音楽を検索・自動登録 「マイピクチャ」の画像をスライドショー表示
画面12 「マイミュージック」では音楽CDの再生やWMA形式へのライブラリ化、インターネット上からの購入などが行える。ドライブに挿入したCDはアルバム名や曲名、アーティスト名などが自動的に検索され、登録される。画面13 「マイピクチャ」に保存した画像はアニメーション効果つきのスライドショーで閲覧できる。赤目軽減などの簡易画質補正や印刷もサポートしている。

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