Windows XP Media Center Edition 2004

Windows XP Media Center Edition 2004

デュアルモニタにも対応する
充実のTV録画機能

画面4　マイTVを選択すると、現在のチャンネルが表示され、番組表データから参照した番組名も表示される。その下には、直近の録画済み番組名が並ぶ。

　なかでも注目すべき本命は、やはりマイTVの機能だ。Media Centerで録画したTV番組は、MPEG-2に番組情報のメタデータを持たせた「DVR-MS」という独自形式で格納され、最高画質から長時間まで4段階の画質を選択できる。なお最高画質設定では、映像を6Mbps前後のVBR、音声はドルビーデジタル2chの192kbpsで記録している。

　HDDレコーダとしての機能は充実していて、日刊編集センターから提供されている1週間先までの番組表を使った録画予約を始めとして、予約が重複した場合の優先順位付け、録画済み番組の保存期間の設定、出演者やキーワードによる番組検索、スタンバイ状態から自動復帰して録画開始した場合のサイレントモードなどがサポートされている。

画面5　番組表は7チャンネルの1時間半分が一度に表示される。7チャンネル分ということは、関東ならNHK総合からTV東京までが一覧できることになるので扱いやすい。

　また、視聴中は常にバックグラウンドでエンコードが行われているため、最長30分間のタイムシフトを行える。つまり、視聴中に番組を30分前まで巻き戻したり、30分間一時停止してから視聴再開といった要求に即座に対応できるわけだ。同じように、録画もリモコンのボタンを押せばすぐに開始される。ファイル名は番組表から取得するので毎回保存ダイアログが表示されるようなことはなく、番組の終了時刻が来ると自動的に録画が停止する。当然ながら、録画中に以前録画した番組を観賞することもできる。

画面6　ジャンルや出演者、監督、キーワードなどで番組を検索できる。その間も左下には現在のチャンネルが表示される。

　MCE2004がTV機能に注力しているのは、ウィザードを見るだけでも分かる。「ディスプレイの調整」ウィザードには、CRT／フラットパネル／リアプロジェクタ／フロントプロジェクタを選ぶ項目や、アスペクト比の選択、TV(コンポジット、S-VIDEO)またはPC(アナログRGB、DVI)の接続先選択、画面の表示位置や明るさ、コントラストなどの補正といった項目が細かく用意されているのだ。ちなみに、MCE2004搭載機にモニタとTVを同時に接続していれば、モニタではXPのデスクトップ、TVにはMedia Centerを表示させることも可能だ。

画面7　リモコンの10キーで携帯電話のように文字を入力できる。1文字入力するごとに履歴を参照するので、録画済み番組や圧縮済みの音楽ファイルを探すのは簡単だ。