このページの本文へ

日本IBM、“ThinkVantage事例セミナー”を開催!

2004年04月24日 19時41分更新

文● 編集部 小板謙次

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「昨年からPCの市場は活気づいてる。特に企業向けの市場が伸びている」と話すように、同社がクライアントPCの企業ユースの動きに注目してるのは明らかで、その戦力となるのがThinkPadであり、ThinkVantageテクノロジーだ。

テクノロジーが会場ロビーでも紹介されていた
“ThinkVantage”を支えるテクノロジーが会場ロビーでも紹介されていた

それぞれの機能は、会場のロビーでデモされていた。そのうち“HDD Active Protection”については、磁気ディスクとヘッドの動きが分かるようにスケルトンのHDDが駆動していた。この機能は振動や衝撃を感知すると、高速で回転している磁気ディスクからヘッドが退避することでデータの破損を防ぐというもの。「Gセンサーが基板(マザー)に搭載されている。ものを落とすからには、誰かが持ち上げるなどの予備動作が発生するはず。その動作を検知しヘッドを動かして衝撃に備える。バスの中など動きっぱなしの場合は、その波を学習し通常の状態であることを認識し、ヘッドの退避を中止。また別の大きな揺れがきたらヘッドを退避エリアに移動する。その辺の味付けはオートノミックと読んでいるが、我々のノウハウになる」とスタッフは説明した。なお、衝撃を受けた時は何ともなくても、ヘッドが曲がったままのこともあるという。3ヵ月後に影響が現れる場合も考えられるため、それを予防する上でも“HDD Active Protectionは有効”だという。

会場にあった“HDD Active Protection”のデモ
会場にあった“HDD Active Protection”のデモ
ThinkPadの上にスケルトンのHDDが搭載されており、筐体の振動や傾きによってヘッドが磁気ディスクから退避する実演を行なっていた
ThinkPadの上にスケルトンのHDDが搭載されており、筐体の振動や傾きによってヘッドが磁気ディスクから退避する実演を行なっていた

また、来場者の質問が多かったのが“SMA(System Migration Assistant)”だ。同機能はネットワークの設定やその他ソフトの設定など、何百台のパソコンを新しいパソコンの環境に移行させるのを支援してくれるソフトウェア。スタートメニュー、ディスプレーと解像度などといった個人設定から、IPアドレス、DHCP、ドメインネームなどネットワーク設定、プリンターの設定、Lotus Notes、Lotus Dominoなどアプリケーション設定なども移行可能だ。スタッフによると「1台あたり人件費も含めて6000円くらいの節約になるという試算がでている」とのこと。SMAの使い方には2通りの使い方がある。ひとつは個人がどのデータ設定を移行したいかをひとつひとつ選択していく方法。もう一つが、システム管理者がスクリプトを作成し、移行する項目をあらかじめ定義しておく方法だ。実際に企業で有効なのは後者だろう。セミナーでは、PC製品企画&マーケティング PCソリューション&サービスの佐々木邦彦氏がデモを実演した。佐々木氏は「3~4年経過するとクライアントPCの環境は様々になっている。このファイルとこのファイルを移行するなんてことをやっていると半日どころか1日かかってしまうだろう。しかも仕事をしながらだと、1週間ぐらいかかる」ケースが多いと話した。

手動で移行項目を選択していくようす 手動で移行項目を選択していくようす
手動で移行項目を選択していくようす 手動で移行項目を選択していくようす
SMA(System Migration Assistant)。手動で移行項目を選択していくようす
スクリプトを作成して管理者が移行項目を設定しておくことも可能 スクリプトを作成して管理者が移行項目を設定しておくことも可能
スクリプトを作成して管理者が移行項目を設定しておくことも可能

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン