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PrimeTV 7133 Pro

PrimeTV 7133 Pro

2004年02月25日 06時41分更新

文● 那須 涼介

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PrimeTV 7133 Pro

ノバック

1万円強(実売価格)

本記事はアスキーPC Explorer 2003年7月号の当該記事をWeb向けに編集・再掲したものです。

動画圧縮をソフト&CPUで行う、ソフトエンコ型キャプチャカードは1万円前後から入手できる。しかも、手間のかけ方次第ではハードエンコ型の製品を超える画質も不可能ではない。

MPEG録画ソフトも高性能
PrimeTV 7133 Pro

PrimeTV 7133 Pro
ハード自体はシンプルなキャプチャカードだが、添付のTV録画ソフト「PrimePVR」は、LAN内のほかのマシンから録画データを見ることもできるなど、興味深い製品だ。

 1万円前後の格安キャプチャカードは、TVチューナやビデオ入力からの映像をそのままデジタル化するだけの機能しか持っていない。実際の動画圧縮はCPUがソフトウェアによって行うので、実際にキャプチャを行うソフト次第で多様な形式に対応できるのが、ハードエンコ型カードにはない大きなメリットとなる。

 まず付属のTV操作&録画ソフト「PrimePVR」「honestech TVR」では、ともにリアルタイムでのMPEG-2録画が可能である。専用チップを用いるハードエンコ型と比べると、MPEGの画質面では若干かなわないうえ、高解像度でのキャプチャには2GHzクラスのCPUが必要になる。ただ、作業自体は簡単で基本的には付録ソフトの録画ボタンを押すだけ。録画中はほとんどCPUを使い切るので、同じPCでほかの作業をするのは困難だが、MPEG録画の手軽さではハードエンコ型とそう変わらない。

Philips「SAA7133」を採用
搭載されているチップはPhilips「SAA7133」。従来一般的だったConexant「Bt878A」などと比べ、色合いなどで大きく上回る。

 一方、以前に紹介した「PIX-MPTV/P4W」にないメリットがAVIキャプチャだ。非常に強力なCPUを持つPCなら、直接DivXで圧縮したAVIファイルの作成も可能。TMPGEncなどを用いて、MPEG-2やDivX形式にエンコードすれば、時間と手間こそ非常にかかるものの、ハードエンコ型を上回る高画質な映像作成が可能なのだ。

付属ソフトでTVのMPEG-2録画

●リアルタイムMPEG-2録画

画質はなかなか高レベル
「PrimePVR」はPentium 4-2GHz以上推奨など、PCのスペックはかなり必要だが、定評のある「Cinema Craft Encoder」ベースだけあって、画質はなかなか高レベル。

●ビットレートを設定

画質設定の選択肢は少なめ
画質設定の選択肢は案外少なく、カスタム設定では解像度は720×480ドット固定、ビットレートはCBRで6~15Mbps(1Mbps刻み)となる。

●予約録画はiEPGに対応

予約設定はiEPG経由で可能
予約設定はiEPG経由で可能。番組名のほか、番組内容などが見やすいかたちで表示されるのが、なかなか便利である。

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