本記事はアスキーPC Explorer 2003年7月号の当該記事をWeb向けに編集・再掲したものです。「GV-1394TV」は2004年1月下旬に生産完了しており、現在は店頭在庫のみ購入可能となります。
アナログ映像をDVデータ化し、IEEE1394ポート経由でキャプチャするのがDVコンバータ。DVならではの高画質はもちろん、ノートPCでも利用できるのも大きなメリットだ。
TV番組を高画質なDVでキャプチャ
GV-1394TV
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前面のビデオ入力、もしくは背面のTVチューナからの映像を、内部のハードウェアDVコーデックによってDVデータ化する。ただし、変換方向はアナログ→DVのみサポートする。 |
GV-1394TVは、アナログ映像をリアルタイムでDVデータに変換し、IEEE1394経由でPCにデータを転送するアナログ→DVコンバータだ。これにより、IEEE1394端子にDVカメラを接続しているのと、まったく同じスタイルでキャプチャが可能になる。また、単なるコンバート機能だけではなく、TVチューナとともにゴーストリデューサを搭載。TV番組もキレイにDVキャプチャできる。ただし、タイムシフト再生などの便利な機能はないので、普通のTVキャプチャ製品とは毛色の違う製品だということは、意識しておく必要がある。
DVキャプチャ用の付属ソフトは「DigitalTV Recorder」。基本は録画ボタンを押すだけのシンプルな操作。これによって得られるDV-AVIファイルはフレーム単位での圧縮なので、動きの激しい映像ではMPEG-2などと大きな画質の差が表れる。
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背面にはTVチューナとともにIEEE1394ポートがある。PC側のIEEE1394ポートは、OS標準ドライバで認識できるごく一般的なもので利用できる。 |
作成したDV-AVIファイルは編集が容易なものの、1分あたり200MB強と、とにかく巨大なファイルなので、DivXかMPEG-2に再エンコして保存することになるだろう。この辺は、以前に紹介したソフトエンコ型カードと事情はほぼ同じ(ファイルサイズは若干小さいが)。なお、PC側のIEEE1394ポートは、Windows標準のドライバで認識される格安のIEEE1394カードで問題ない。
アナログソースをDV-AVI化
●DigitalTV Recorderを利用する
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DVキャプチャに対応した編集ソフトならどれでも利用できるが、TVチューナのコントロールを考えれば、付属の「DigitalTV Recorder」が便利。録画予約設定も可能だ。まず、[映像切替]ボタンで入力端子を切り替える。 |
●ファイル形式を選択
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設定画面を開く。標準AVIには2GBの壁があるので、通常は「OpenDML」を選択。また、2GB以上のファイル作成にはディスクがNTFSでフォーマットされている必要もある。 |
●キャプチャを開始する
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録画ボタンを押してキャプチャ開始。IEEE1394経由でのデータのやりとりは、ハードの相性によるトラブルが起きにくい。ただし、データサイズは巨大だ。 |
DV-AVIファイルをDivX&DVD化
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Type1-DV形式のAVIファイルは、取り扱えるソフトが若干限られるので注意が必要だ。 |
DigitalTV Recorderでは、OpenDMLと呼ばれるAVIの上位規格(AVI 2.0)を用いることで、NTFSフォーマットのドライブにおいて2GBを超えるAVIファイルを作成できる。しかし、この際に作られるAVIファイルはType1-DVと呼ばれるもので、本来のAVIファイルとは中身が異なっている。よって、ほとんどの汎用AVIツールでは、読み込めない。
ただ、付属のDVDオーサリングソフト「DVD MovieWriter」やTMPGEncでは読み込めるので、普通にDVD出力やDivX化したいなら、これらのソフトを利用する。
●MovieWriterでDVD-Video化
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MovieWriterでAVIファイルを読み込めば、MPEG-2にエンコードしたうえで、DVDに書き込んでくれる。本製品に付属するのは、音声をAC3に圧縮することができる特別バージョン。このソフトだけでも、かなりの価値がある。 |
●TMPGEncでDivX&MPEG化
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TMPGEncなら、このAVIファイルも読み込める。内蔵フィルタで加工し、DivXやMPEG-2でエンコードしてサイズを小さくする。 |