6つのDualが特徴のゴージャスなnForce2マザー。特にRAID機能はUltraATA/133とシリアルATA両方のチップを搭載して実現している。 |
ビックリするほど豪華なAthlonマザー
下位モデルの「GA-7N400 Pro」。電源の二重化と、GbE機能が省かれた程度なのに1万円近く安くて、お買い得。 |
もう1つの製品はNvidia「nForce2 Ultra400」を搭載するGigabyte「GA-7NNXP」。今やAthlonマザーで最大勢力となっているnForce2だが、GigabyteはATI製チップを採用したビデオカード製品を販売していることもあってか、これまでnForceマザーはリリースしてこなかった。その意味で待望の製品といえる。
nForce2というと、その多機能さがよく知られているが、GA-7NNXPもまさにこの傾向を受け継いだ製品だ。DualDDR400のようなチップセット側の機能に加え、電源を二重にして安定化を図る「Dual Power System」(DPS)、電源部とチップセットに付けられたファンによる「Dual Cooling」、BIOSを二重化した「Dual BIOS」、UltraATA/133/シリアルATA対応の「Dual RAID」、2系統のEthernet機能(1つはGbE対応)を持つ「Dual LAN」と6つの“Dual”を売りとする重厚ぶり。また、South Bridgeに高機能版の「MCP-T」を採用しているので、ドルビーデジタルエンコード対応の5.1chサウンド、IEE1394も付いてくるし、オーバークロック関連にも抜かりがないとなると、もはや言葉がない。
新たにFSB 400MHzを公式サポートしたnForce2 Ultra400のNorth Bridge。特にチップ名の変更などはなく「nForce2 SPP」のまま。 | GA-7NNXPには、写真のIntel製コントローラを搭載し、1000BASE-Tに対応。チップセット内蔵のものと合わせ、2系統のEthernet機能を持つ。 |
その分、価格は2万5000円前後からと高めとなるが、下位モデルとしてDPSとGbEのEthernet機能のみが省かれた「GA-7N400 Pro」もあり、こちらは実売1万6000円前後。搭載されている機能の数を考えれば、こちらのほうがお買い得だろう。
非常に強力なnForce2の性能
さて、ベンチマークの結果だが、やはりnForce2の強力さが目立った。メーカーが異なるので、必ずしもチップセットの性能だけとは限らないが、想像以上のスコア差に驚かされる。ただ、シングルのDDRとDualDDR利用時には、実アプリ的にはさほど大きな差は出ていない。FSB 400MHzで動くAthlon XPのシステムバス帯域はDDR400で事足りていることを考えれば、内蔵ビデオ機能を利用しない限り、この程度のものだろう。
ベンチマークテストの結果
グラフ1 Sandra MAX3! Memory Bandwidth |
グラフ2 3DMark 2001SE |
グラフ3 動画圧縮 |
テスト環境
CPU:Athlon XP-2600+(Thoroughbred、2.08GHz@166×12.5)、Athlon XP-3000+(Barton、2.1GHz@200×10.5)
メモリ:512MB(PC2700、PC3200とも)
ビデオカード:RADEON 9700 PRO
OS:Windows XP Professional+SP1
若干気になったのは、GA-7NNXPにおいて、編集部で用意したDDR400メモリではいずれも、DualDDR400環境でイマイチ安定しなかった点。とはいえ、この機能と速度は非常に魅力的なので、Athlon XPをベースにした究極の自作PCを作りたいという人にお勧めである。
GA-7NNXPの主なスペック | |
製品名 | GA-7NNXP |
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North Bridge/South Bridge | nForce2 SPP/nForce2 MCP-T |
メモリソケット | DDR DIMM×3(最大3GB) |
拡張スロット | AGP×1、PCI×5 |
FSBクロック | 100~300MHz(1MHz刻み、BIOS) |
メモリクロック | メモリ/FSB=50、60、66、75、80、83、100、120、125、133、150、166、200% |
CPUコア電圧 | 1.100~1.850(0.025V刻み、BIOS) |
DIMM電圧 | デフォルト+0.1、0.2V(BIOS) |
ボードサイズ | 305(H)×243(W)mm(実測値) |