このページの本文へ

DCR-IP1K

DCR-IP1K

2003年12月02日 19時08分更新

文● 伊藤 裕也

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

撮影開始まで2アクション
撮りたいモノを“即”撮れる

女性の手でも楽に持てる 背面の録画ボタンとズームスライダー
IP1Kを手で持ったところ。小柄な女性の手でも楽に持つことが可能だ。背面の録画ボタンとズームスライダーは、IP1Kを手で持ったときにちょうど親指の部分に当たるよう設計されている。

 本体デザインはIP7を一回り小さくしたようなスタイルで、本体上側にレンズとマイク、左側面に2インチの液晶モニタを搭載。背面にはズーム操作のためのスライダーに録画・フォトボタン、モード切替の機能を兼ねた電源スイッチなど撮影に最低限必要なボタン類が並ぶ。ビデオカメラとしては珍しくビューファインダーが省かれているが、気軽に片手で撮影するスタイルでは特に問題ない。

タッチパネル
メニューの操作はタッチパネル。液晶パネルは2インチと小さいながらも、メニューの文字などが大きいことからわかりにくさは感じられない。ただ、操作がシビアなので指の太い人などは誤操作しやすいかもしれない。

 メニュー操作はタッチパネル方式で、設定項目はプログラムAEなどを扱う「カメラ設定」、日時などを扱う「基本設定」といった具合にカテゴリごとにわかりやすく整理されている。よく使う設定項目をメニューに登録することで、自分なりに使いやすくカスタマイズが可能だ。

 撮影開始は、単純に撮影するだけなら電源スイッチをオンにして録画ボタンを押すだけの2アクションでOK。電源と連動して開閉するレンズカバーを搭載しているため、レンズキャップを外す“ひと手間”もない。撮影したくなったところで即座に撮影を開始できる機動性の高さはうれしい。

 撮影時の操作では、ボディの小ささからレンズやマイクに指がかかったりズームスライダーの操作時にカメラがぶれやすいなど、手で持つ位置に気をつけたり撮影しながらのズームは控えるといった注意が必要だ。また、フォーカスのマニュアル操作タッチパネルからの操作となるため、撮影しながらの設定変更がやや難しい。従ってIP1Kの使用スタイルとしては、基本的にフルオートのコンパクトカメラやデジタルカメラと同様、カメラにお任せで撮影しつつ、状況に応じて一部設定をメニューからロックする――といった形になる。

撮影サンプル1(オリジナルサイズ、720×480ドット) 撮影サンプル1(320×240ドットにトリミングして、640×480ドットにリサイズしたもの)
撮影サンプル1(オリジナルサイズ、720×480ドット)撮影サンプル1(320×240ドットにトリミングして、640×480ドットにリサイズしたもの)
撮影サンプル1 MICROMVによる撮影サンプル。風に揺られる木の葉のように動く細かいものの表現は甘くなる傾向にあるものの、解像度が高いだけあって建物の描写などは細部までしっかりしている。

 気になる映像品質は、水面の描写などMPEGが苦手とする映像の表現では甘めの描写となるなどDVと厳密に比較すると分が悪いものの、実際に映像をTVや液晶モニタで見る限りはさほど気にはならない。IP7では発色が若干浅めになる印象を受けたものの、IP1Kでは新たに搭載された14bit A/Dコンバータなどの効果で改善されている。全般にコンパクトサイズのビデオカメラとしては健闘している。詳しくは撮影サンプルをご覧いただきたい。

撮影サンプル2(オリジナルサイズ、720×480ドット) 撮影サンプル2(320×240ドットにトリミングして、640×480ドットにリサイズしたもの)
撮影サンプル2(オリジナルサイズ、720×480ドット)撮影サンプル2(320×240ドットにトリミングして、640×480ドットにリサイズしたもの)
撮影サンプル2 MICROMVによる撮影サンプルその2。波打つ水面のようにMPEGが苦手とする冗長性の低い映像では、ブロックノイズが発生しやすい。もっとも、実際に動いている映像を見る限りはそれほど気にはならないだろう。
静止画の撮影サンプル
静止画の撮影サンプル。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン