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【第5回 データストレージEXPO Vol.10】日立のディスクアレイ“SANRISE 9900”シリーズをNASにするモジュールが登場

2003年07月10日 23時11分更新

文● 編集部 阿蘇直樹

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(株)日立製作所は、同社のストレージサブシステム“SANRISE 9900”シリーズ向けの“NASブレード”(1枚の基盤にインターフェースやコントローラーなどを集約したもの)試作品を出展していた。搭載されていたのは、1キャビネットに256台のハードディスクを収納し、最大4キャビネット(最大147.2TB)でサブシステムを構成するエンタープライズ向けシステム『SANRISE 9980V』だ。

日立製作所ブースに展示されていた“SUNRISE”シリーズ
日立製作所ブースに展示されていた“SANRISE”シリーズ

“NASブレード”は、これまではファイバーチャネルやメインフレームシリアルチャネル、メインフレームファイバーチャネルのインターフェースが用意されていた“SANRISE 9900”シリーズにホストインターフェースを追加するブレードの1つとして開発されている。Gigabit Ethernetポートを2基搭載している。現在のところ試作品で、価格や出荷時期などは未定だ。

『SANRISE 9980V』 インターフェースブレード群。左から3つ目と4つ目のブレードが試作品の“NASブレード”
展示されていた『SANRISE 9980V』。右にあるのがストレージを格納するキャビネットで、1キャビネットあたり最大256台のハードディスクを収納できる。左にあるのがコントロール用のキャビネット。独自のOSとストレージ管理ソフト『JP1』が動作するほか、SANやメインフレームとの接続インターフェースブレードも収納されているインターフェースブレード群。左から3つ目と4つ目のブレードが試作品の“NASブレード”。ブレード上方に2つのGigabit Etiernetポートがあるほか、ブレード下方には電源供給用のコネクターが設けられている。試作品のため残念ながら稼働していなかった

“NASブレード”の開発を担当した、同社コントローラ設計部技師の佐野智隆氏によると、「SANとNASのストレージを共有し、コストを削減するために開発した。今後iSCSI対応のブレードなども、需要があれば開発するかも知れない」とのことだ。

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