(株)日立製作所は、同社のストレージサブシステム“SANRISE 9900”シリーズ向けの“NASブレード”(1枚の基盤にインターフェースやコントローラーなどを集約したもの)試作品を出展していた。搭載されていたのは、1キャビネットに256台のハードディスクを収納し、最大4キャビネット(最大147.2TB)でサブシステムを構成するエンタープライズ向けシステム『SANRISE 9980V』だ。
日立製作所ブースに展示されていた“SANRISE”シリーズ |
“NASブレード”は、これまではファイバーチャネルやメインフレームシリアルチャネル、メインフレームファイバーチャネルのインターフェースが用意されていた“SANRISE 9900”シリーズにホストインターフェースを追加するブレードの1つとして開発されている。Gigabit Ethernetポートを2基搭載している。現在のところ試作品で、価格や出荷時期などは未定だ。
“NASブレード”の開発を担当した、同社コントローラ設計部技師の佐野智隆氏によると、「SANとNASのストレージを共有し、コストを削減するために開発した。今後iSCSI対応のブレードなども、需要があれば開発するかも知れない」とのことだ。