ノキア・ジャパン(株)ノキア・インターネット・コミュニケーションズでカントリー ジェネラル マネージャーを務める柳下幹生氏 |
ノキア・ジャパン(株)は22日、ネットワーク・セキュリティ関連製品の国内展開について記者説明会を開催した。同社は、ファイヤーウォール/VPN/IDS(不正侵入検知)/iTM(インターネットトラフィック管理)関連のネットワーク・セキュリティー装置について、1998年より国内提供を行なっている。特にファイヤーウォール/VPN関連装置の分野では、国内で約27%のシェアがあり業界首位(※1)という。
※1 (株)富士キメラ総研調査。2001年4月~2002年3月の金額ベースでの実績。なおノキア・ジャパンは、ファイヤーウォール/VPN関連装置など事業単位の売上高等は公開していない。“IPセキュリティ”シリーズのラインナップ |
主力製品の1つである“IPセキュリティ”シリーズは、ファイヤーウォール/VPN(Virtual Private Network)/ルーター機能を専用のラックマウント型ハードウェアに統合した、企業向け製品。セキュリティーを目的にノキアが独自開発した『IPSO(イプソ)』を搭載する。また、イスラエルのチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ社のセキュリティーソフト『FireWall-1』をプレインストールするが、プラットフォームと緊密に統合されているため、ソフトとハードを一元的に管理できるという。
同シリーズは現在、SOHO向けのローエンド機種『IP30』からインターネットサービスプロバイダー向けのハイエンド機種『IP740』まで8機種が販売されており、価格は約7万円から約1000万円まで。最も売れているのは中規模オフィス向けのミッドレンジ機種『IP380』で、この機種の価格は215万円から。
記者説明会では、IPv6サービスに完全対応することが発表された。対応のスケジュールは、5月~6月の予定。すでに同装置を導入している企業も、今までのソフトをバージョンアップする形で対応できる。
また説明会では、不正アクセスの防止とコンテンツのフィルタリングを目的とした、セキュアーコンテントマネジメント装置の市場に6月以降に参入するという説明もあった。アンチウイルス技術関連ではトレンドマイクロ(株)ほか1社、コンテンツフィルタリング技術関連では3社と提携し開発を行なっているという。