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サイボウズと日本ベリサイン、セキュアーなグループウェアでの協業を発表

2003年04月21日 17時23分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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サイボウズ(株)と日本ベリサイン(株)は21日、都内で記者会見を行ない、中小規模の企業や組織向けの電子証明書付きグループウェア環境について、両者で協業関係を結び、共同で営業およびマーケティング活動を行なっていくことを発表した。記者会見には、サイボウズの代表取締役社長兼CEOの高須賀 宣(たかすが とおる)氏、日本ベリサインの代表取締役社長兼CEOの川島昭彦氏らが出席し、両社の協業に至った経緯と狙いを説明した。

高須賀氏と川島氏
サイボウズの代表取締役社長兼CEOの高須賀氏(左)と、日本ベリサインの代表取締役社長兼CEOの川島氏(右)

協業にいたる経緯について、サイボウズの高須賀氏は、「ITリテラシーがそれほど高くない中小規模の兼任管理者が増え、セキュリティーに対する疑問や不安に対して、明確な回答を用意する必要性が高まった」と説明。
一方、日本ベリサインの川島氏は、「(50~100ユーザー程度の)中小規模の企業や組織に、セキュリティーシステムの導入を積極的に進めたい。今後は、アプリケーションベンダーとの協業を推進していくつもりだ」と述べた。

具体的に両社の協業によるメリットとして、「50~100ユーザー規模のグループウェア“サイボウズAG”の導入企業が1万6000社、ベリサインの証明書発行システム“ベリサイン サーバーID”の導入企業が8000社あるが、双方を導入している企業は推定で2800社余りに過ぎない。そこで互いの顧客にサービスを提供していくことで、新規需要の開拓が見込める」と説明している。

両社協業による最初の展開として、“サイボウズAG”と“ベリサイン サーバーID”を組み合わせて一括導入する、ISP(Internet Service Provider)/iDC(Internet Datacenter)向けソリューション“Cybozu Secure Pack(仮称)”を近々提供開始すると発表。インストールや登録作業などの手間は従来の個別導入と変わらないものの、導入時の窓口を一元化できるメリットがあるという。サポートについては、両者がそれぞれの担当分野に応じて行なう。今後は、ベリサインのユーザー認証によるアクセス権の管理や、VPN(Virtual Private Network)の導入など、両社の特徴を合わせた新サービス(メニュー)の展開を検討している。

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