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オーバーチュア、大手ポータルサイト5社に検索キーワード広告サービスを提供

2002年12月04日 16時17分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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オーバーチュア(株)は4日、検索キーワード広告サービス“スポンサードサーチ”について説明した。同社は(株)NTT-X(goo)、(株)インフォシーク(infoseek)、ライコス・ジャパン(株)(Lycos Japan)、マイクロソフト(株)(MSN)、ヤフー(株)(Yahoo! JAPAN)とパートナー契約を結んでおり、これら5社の検索ページでスポンサードサーチが提供される。Lycos Japanでは11月25日、Yahoo! Japanでは11月27日より同サービスを導入しており、gooも本日より導入、サービスを開始した。infoseekとMSNでも近日中にサービス開始となるという。オーバーチュアは、5社と契約を結んだことで、日本のインターネットユーザーの87%にリーチできるとしている。

出席者
左から、ヤフー(株)リスティング事業部事業部長の志立正嗣氏、ライコスジャパン(株)代表取締役社長の吉田和男氏、米オーバーチュアサービシズ社ジェネラル・マネージャーのヨハネス・ラーチャー氏、オーバーチュア(株)代表取締役社長の鈴木茂人氏、(株)インフォシーク代表取締役社長の森学氏、マイクロソフト(株)MSN事業部事業部長の塚本良江氏、(株)NTT-Xgoo編成本部サービス部プラットホーム部門担当課長の国枝学氏

スポンサードサーチは、パートナー各社が運営するポータルサイトの検索ページにおいて、検索結果を表示する際、特定の検索キーワードに対して広告主のサイト名やURL、広告テキストを有料で掲載する検索キーワード広告サービス。ユーザーがポータルサイト上で検索キーワードを入力すると、その検索情報がオーバーチュア側に送信され、オーバーチュア側がそのキーワードに関連する広告主のサイト情報をポータルサイト側に返信、検索結果として、その広告主のサイト情報が表示される仕組み。

goo
gooの検索結果画面。赤枠で囲まれている部分がオーバーチュアのスポンサードサーチによる広告掲載部分
infoseek
infoseekの検索結果画面
Lycos
Lycos Japanの検索結果画面
MSN
MSNの検索結果画面
Yahoo
Yahoo! JAPANの検索結果画面。このように各サイトによって広告の掲載位置は異なるが、いずれも検索結果の上段に表示される

広告を掲載したい広告主が、希望する検索キーワードと広告情報(広告サイトのURLや説明文等)をオーバーチュアに提出すると、オーバーチュアのエディターチームが内容を審査して表示の可否を判断し、表示可となった広告情報に対してもさらにタイトルや説明を校正して表示するという。検索結果に表示される広告情報の表示順位は、検索キーワードに対する広告主の入札価格順となっており、広告料金はユーザーがクリックした回数によって課金される。

中小企業や個人事業者の広告主向けのキーワードコンサルティング料金は、おまかせコースが5万円(2003年2月28日まで2万9800円)、おまかせライトコースが3万円(同1万9800円)、セルフコースが無料(クリック料金に充当される前払い金1万円が別途必要)。大企業向けの料金は広告規模に合わせて別途見積となる。

なお、グーグル(株)(Google)も同様のサービスを展開しているが、グーグルのサービスとの違いについて、同社代表取締役社長の鈴木茂人氏は、「グーグルはシステム的に情報を掲載しているが、われわれはエディターチームが情報を審査校正し、適切でないものは掲載しない。また、入札結果で掲載順位が変わるので透明性がある。グーグルのサービスは順位にクリック数が加味されるため、広告主側でコントロールできない」と説明。また、検索結果なのか広告なのかはっきりしないという声については、「それを決定するのはユーザー。われわれが成功を収めているのは、提供結果が広告というよりユーザーが求めている情報であり、ユーザーの役に立っているからだ」としている。

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