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FinePix A202/FinePix S304/FinePix A303

FinePix A202/FinePix S304/FinePix A303

2002年09月30日 12時35分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・行正 和義

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お洒落なデザインの普及モデル
FinePix A303

FinePix A303
写真11 電源OFF時にはレンズ部分にF601やF401のようなシャッターがほぼフラットになるなど、薄型で凹凸の少ないボディは携帯性が良い。
上面
写真12 FinePix F401のようなブルーのラインがアクセントになっているボディ上面。シャッター横にあるのが電源スイッチで、A202ではレバーの動きで機械的にレンズカバーをスライドさせるが、A303は電子的スイッチにより電動でレンズカバーが開閉する。

 FinePix A303は、光学3倍ズームレンズと有効324万画素CCDを搭載するFinePixシリーズの入門機だ(写真11)。FinePixシリーズのエントリーモデルとしては、単焦点パンフォーカスの「A201/A202」、高倍率機の2800Zなどがラインナップされ、A303は光学3倍ズームレンズ搭載の200万画素機である「FinePix 2600Z」の上位機に相当する製品だ。
 同社のWebサイトにある本機解説では、2600Zを小型化したという表現がなされており、確かに横長ボディや非ハニカムCCDという特徴は継承しているものの、新設計の薄型ボディは「FinePix F401」に似た印象を受ける。側面/上面にブルーのラインがあしらわれている点や、沈胴式レンズを保護する金属製レンズカバーが電源ON/OFFで電動でスライドするなど、いずれもF401と似たデザインだ(写真12)。



背面
写真13 大型モードダイヤルが特徴的な背面。マクロやセルフタイマがモードダイヤルに入っているため、ワンタッチで選択できる反面、併用は難しい。

 また、背面にあるモードダイヤル(撮影/再生/動画/マクロ/セルフタイマ)は、「FinePix 2300」「同 700」「同 1500」「同 2700」などの富士写真フイルム製デジタルカメラに共通するデザインだ(写真13、前述のうち現行製品は2300のみ)。

 手に取ってみるとボディの小ささが印象的で、特に奥行き34.3mmという厚みは2600Z(53.9mm)やA202(40.5mm)と比べてもはるか薄い。A303は単3電池×2本を使用するため、さすがに専用電池を使うF401(27.5mm)と比べれば厚みはあるものの、光学ズームレンズ搭載で単3電池使用のカメラとしては最薄クラスと言ってよいだろう(オリンパスの「CAMEDIA C-1Zoom/C-2Zoom」は35mm)。
 Fシリーズのような多彩な撮影機能を持たないのは残念だが、レンズが沈胴するとフラットになるフロントパネルや突起が少ないボディはポケットやポーチに出し入れしやすく携帯しやすい。ただし、Fシリーズに比べると樹脂製の外装が安っぽい印象を受けるほか、液晶モニタが約6万画素(Fシリーズは約11万画素)なので合焦位置が分かりにくい、滑りやすいグリップによりホールド感が悪いなど、細かい使い勝手の部分が少々気になった。

 A201/202は単焦点/パンフォーカスゆえに描写性には不満が残る部分があるものの、気軽に撮れるという点では入門機として高く評価できる。A303は、光学3倍ズームレンズ/AFという、いわばデジタルカメラのスタンダードスペックを採用しつつ、入門機の手軽さとFinePixシリーズのスタイリッシュデザインを兼ね備えた製品だ。



撮影サンプル2(全体リサイズ) 撮影サンプル2(トリミング)
撮影サンプル4 FinePixシリーズが搭載している「シーン自動認識ホワイトバランス」は、ホワイトバランスの補正量を自動で調整するので蛍光灯や白熱灯による不自然な発色は補正されるが光源の雰囲気が残る色あいとなる。元画像は1200×1600ドット。
撮影サンプル3(全体リサイズ) 撮影サンプル3(トリミング)
撮影サンプル5 マクロ撮影結果。マクロ域は約10~80cm。液晶モニタが約6万画素と少々粗いため、ピントがしっかり合っているかどうか分かりにくいのは少々不満。

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