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富士フイルム、“xD-Picture Card”対応デジタルカメラ3機種を発表

2002年08月01日 22時43分更新

文● 編集部 佐々木千之

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富士写真フイルム(株)は1日、都内で記者発表会を開催し、7月30日に発表したばかりの小型メモリーカード“xD-Picture Card(エックスディーピクチャーカード)”を初めて記録メディアとして採用したデジタルカメラ3機種を発表した。価格は3万1000円~6万3000円で、9月に出荷開始予定。発表会では新規格となるxD-Picture Cardに質問が集まり「コスト的に一番安いものを選んだ」などと説明した。

今回発表したデジタルカメラは、有効画素数200万画素CCDを搭載したエントリーモデルの『FinePix A202』、有効画素数324万画素スーパーCCDハニカムと光学3倍ズームを搭載した小型軽量タイプの『FinePix A303』、有効画素数324万画素スーパーCCDハニカムと光学6倍ズームを搭載した一眼レフスタイルの『FinePix S304』の3機種。xD-Picture Cardを採用ということで、超小型デジタルカメラも予想されたが、これまでの同社のデザインを踏襲した製品の発表に留まった。

単焦点のエントリーモデル

『FinePix A202』は、2.7分の1インチ正方画素CCD(原色フィルター。有効画素数200万)、焦点距離5.5mm(35mm換算36mm相当)の単焦点レンズを搭載。絞りはF4.6/9.5の自動切り替え、撮影感度はISO100相当のみ。光学ファインダーと約5万5000画素の1.5インチ液晶ディスプレーモニターを備えている。フォーカスはパンフォーカスで、撮影範囲は80cm~∞、マクロモードでは8~13cmとなっている。露出制御はオート(プログラムAE)とマニュアル。

『FinePix A202』
『FinePix A202』

記録ファイル形式は静止画が、DCF準拠(Exif 2.2)でDPOF対応のJPEGファイルで、記録画素数は1600×1200、1280×960、640×480ピクセル。動画ではAVI形式のMotionJPEGで、サイズは320×240ドット(毎秒10フレーム)または160×120ドット(毎秒10フレーム)の画像を音声付きで最大20秒間撮影可能(160×120ドット時は80秒)。2.5倍のデジタルズーム機能も備えている。

xD-Picture Cardスロットは電池のそばに用意
xD-Picture Cardスロットは電池のそばに用意している

電源は単3型アルカリ乾電池×2または単3型ニッケル水素電池×2。単3型アルカリ乾電池で液晶モニターON時、約180枚の撮影が可能。サイズは幅98.5×奥行き40.5×高さ64.5mmで、重さは190g(電池、xD-Picture Card含む)。価格は3万1000円で9月15日に発売予定。

324万画素CCD、光学3倍ズーム搭載コンパクト

『FinePix A303』は、2.7分の1インチ正方画素CCD(原色フィルター。有効画素数324万)、焦点距離5.7~17.1mm(35mm換算38~114mm相当)のスーパーフジノン光学式3倍ズームレンズを搭載。絞りはF2.8~4.8/7.0~11.6の自動切り替え、撮影感度はISO100相当のみ。光学ファインダーと約6万画素の1.5インチ液晶ディスプレーモニターを備えている。撮影範囲は約60cm~∞、マクロモードでは約10~80cmとなっている。露出制御はオート(プログラムAE)とマニュアル。

『FinePix A303』
『FinePix A303』

記録ファイル形式は静止画が、DCF準拠(Exif 2.2)でDPOF対応のJPEGファイルで、記録画素数は2048×1536、1600×1200、1280×960、640×480ピクセル。動画ではAVI形式のMotionJPEGで、サイズは320×240ドット(毎秒10フレーム)または160×120ドット(毎秒10フレーム)の画像を音声付きで最大約60秒間撮影可能(160×120ドット時は240秒)。3.2倍のデジタルズーム機能を備えている。

電源は単3型アルカリ乾電池×2または単3型ニッケル水素電池×2。単3型アルカリ乾電池で液晶モニターON時、約150枚の撮影が可能。サイズは幅97×奥行き34.3×高さ63.9mmで、重さは200g(電池、xD-Picture Card含む)。価格は5万円で9月8日に発売予定。

同社の有効画素数324万画素で光学3倍ズームレンズを搭載したデジタルカメラでは『FinePix 2600Z』があるが、FinePix A303は体積比で約60%の小型ボディーとなっている。また、ズームレンズ周りは6月19日に発売した『FinePix F401』と同じものを使用し、さらにデザインでもFinePix F401で好評の青いラインをあしらった。なお、FinePix F401は非常に好調で、単独機種ながら市場シェアの10%を集めて、デジタルカメラの売れ行きトップとなっているという。

光学6倍ズームレンズ搭載の“ネオ一眼レフ”

『FinePix S304』は、2.7分の1インチ正方画素CCD(原色フィルター。有効画素数324万)、焦点距離6~36mm(35mm換算38~228mm相当)のフジノン光学式6倍ズームレンズを搭載。絞りはF2.8~3.0/4.8~5.2/8.2~8.7の自動切り替え、撮影感度はISO100相当のみ。約11万画素の0.33インチ液晶ファインダーと約6万2000画素の1.8インチ液晶ディスプレーモニターを備えている。撮影範囲は約80cm~∞、マクロモードでは約10~80cmとなっている。露出制御はオート、シーンポジション(人物/風景/スポーツ/夜景/連写)とマニュアル。

『FinePix S304』
『FinePix S304』アダプターリングを装着している

記録ファイル形式は静止画が、DCF準拠(Exif 2.2)でDPOF対応のJPEGファイルで、記録画素数は2048×1536、1600×1200、1280×960、640×480ピクセル。動画ではAVI形式のMotionJPEGで、サイズは320×240ドット(毎秒10フレーム)または160×120ドット(毎秒10フレーム)の画像を音声付きで最大約60秒間撮影可能(160×120ドット時は200秒)。3.2倍のデジタルズーム機能を備えている。

電源は単3型アルカリ乾電池×4または単3型ニッケル水素電池×4。単3型アルカリ乾電池で液晶モニターON時、約300枚の撮影が可能。オプションレンズを装着するためのアダプターリングが付属しており、テレコンバージョンレンズによる9倍ズーム(35mm換算340mm相当)、ワイドコンバージョンレンズ(35mm換算30mm相当)を利用可能。サイズは幅99.7×奥行き69.3×高さ77.3mmで、重さは437g(電池、xD-Picture Card、レンズキャップ、アダプターリング、ショルダーベルト含む)。価格は6万3000円で9月に発売の予定。

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