今週は『VISA、国内メンバーカード会社7社とインターネット向け本人認証サービス開始』がトップ。インターネット上のEコマースサイトにおいてクレジットカード決済する際に、多くのサイトがカード番号、有効期限、氏名の入力だけで手続きが済んでしまい、これらの情報さえ知っていれば、簡単に他人になりすまして不正購入できるほか、サイトによっては行なっているIDとパスワードによる認証も、決済するクレジットカード会社側では、個人認証がなされたかどうかを把握できなかったという。これに対して、このサービス“VISA認証サービス(Verified by VISA)”では、ビザが開発した“3-D セキュア”技術で、カード番号、有効期限、パスワードなどの認証情報を、クレジットカード発行会社とエンドユーザー間で直接やりとりし、Eコマースサイトにおいてもカード会社が直接個人認証できるというもの。
Eコマースサイトがパスワードで本人認証をする場合との違いは、カード会社側が認証したかどうかを把握できるほかに、ID/パスワード管理などの認証仕組みを持たなくても、安全なクレジットカード決済サービスを提供できること、さらに、Eコマースサイトがクレジットカードの不正利用に関与しづらいといったことが挙げられる。ビザによれば、インターネット上でのクレジットカード利用では、情報の漏洩などがよく取り上げられるが、実際にカード情報を盗むならインターネットよりもずっと簡単に行なう方法があり、ユーザーがインターネット決済への漠然とした不安を持っていることが問題となっているという。ビザ側では今回のようなサービスを通じて、ユーザーの不安を解消し、今後一層増加すると予想されるEコマース分野での利用を増やしたいという狙いを持っている。また、カード会社が個人認証する方法は、ID/パスワードによるものだけでなく、ICカードや指紋認証などのバイオメトリクスなどを利用することも可能であり、カード提供会社が認証方法によって差別化することも考えられる。エンドユーザーにとって安心して利用できる決済サービスへ一歩近づいたと言えそうだ。
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ASCII24 Business Centerランキング(2002年7月22日~7月27日)
ランク | 先週 | 掲載日 | タイトル |
---|---|---|---|
1 | - | 07月22日 | VISA、国内メンバーカード会社7社とインターネット向け本人認証サービス開始 |
2 | - | 07月19日 | アッカ・ネットワークス、10MbpsのADSLサービスを開始――ファームウェアの提供も |
3 | 1 | 07月17日 | ソフトバンク、“Yahoo! BB 12M”に関する記者説明会を開催──「ルール違反との指摘は遺憾」と孫氏 |
4 | - | 07月20日 | WIDEプロジェクト、“第54回IETF 横浜会議”の総括を発表 |
5 | - | 07月22日 | Sendmail、『Sendmail Advanced Message Server 1.3J』の出荷を30日に開始 |
6 | - | 07月25日 | 三菱電機インフォメーションシステムズ、グループウェア『ProWebRabbit』体験版の無償ダウンロード配布を開始 |
7 | - | 07月22日 | NTT Com、Yahoo!オークション向け個人間決済サービスの提供を開始 |
8 | - | 07月19日 | IIJとパワードコム、事業統合を発表 |
9 | - | 07月22日 | 富士通研究所、自由な形式で書いた文字を効率よく認識する技術を開発 |
10 | - | 07月19日 | ソーテック、日常生活用具給付事業制度改正に対応した“ソーテックダイレクト 福祉プログラム”を開始 |