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超頻之家?万能ステイ?ケースの骨格?! 不思議なアルミ製品の展示開始

2002年07月17日 21時31分更新

文● 小磯

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Lubic組み上げ例
「Lubic」の組み上げ例

 夏の足音が近づくにつれて続々と姿を見せる“工作系アイテム”に新作が現れた。代理店として知られる創朋扱いで、「Lubic」(ルービック)という仮名が与えられているこの製品はアルミ柱とマウントユニット、そしてL字金具の組み合わせで、たとえば右の写真のように、自由にPCを構成できるというのが最大のウリ。思想はSENFUの完全スケルトンPCケース「Super超頻之家」と似て、自由度はジャパンバリューの万能ステイ「PM-CMBS」シリーズと似た不思議な製品だ。言ってみれば「PCケースの骨格」といったところだろうが、そろそろこれらを総称する言葉が欲しいのも事実。そろそろ新ジャンル“超頻之家シリーズ”というものを定義づけする必要が出てきたかもしれない?!



Lubic
「Lubic」構成品。ちなみに仮名の由来は「○○キューブ」だそうだ

 Lubicがユニークなのはアルミ柱とレールだ。実測値16×16×250mmというアルミ柱は4つの側面にガイドレールを用意しており、そこにネジ穴を持つ実測値37(W)×6(D)×1.5(H)mmのマウントユニットを走らせられる。マウントユニットの配置次第で、マザーボードもドライブも電源もレイアウトフリーでマウント可能だというわけだ。そのネジ穴はひとつのマウントユニットあたり大小2つが用意されており、マザーボードなどを直接マウントできるほか、L字金具を利用すれば、アルミ柱同士を固定可能。ドライブなども好きな場所、好きな角度で固定できるようになっており、芸が細かい。



ガイドレール マウントユニット マウントユニットとガイドレール
4角柱に用意されるガイドレール。ここにマウントユニットを差し入れるこれがマウントユニットマウントユニットをガイドレールに差し入れる
6角レンチで固定 L字金具 増設自在
マウントユニットは付属の6角レンチで任意の場所へ固定可能ネジ穴とL字金具を組み合わせるとデバイスや別のアルミ柱を固定できるこのように、増やそうと思えばいくらでも増設できる。ちなみにやろうと思えば、側面1つあたり6つまでマウントユニットを利用可能
持ち運び可能

 16×16mmというアルミ柱自身の太さも見逃せないところで、人間の力ではまず折り曲げられない剛性を持り、L字金具でしっかりと固定すれば“骨格”部分を掴んでそのまま持って歩ける。テストやデモ用PCとして使う場合に、この可搬性は大きな意味を持ちそうだ。ちなみにこの製品は先日登場して話題となった組み立て式アクリルケース「OAKS」と同じベンダ製とのこと。それを裏付けるかのように、実際の製品で標準添付されるかオプション扱いとなるかは不明ながらアクリルパネルも用意されており、これもアイディア次第でさまざまに利用できそうだ。



電源固定 HDD固定 5インチドライブマウンタ
アルミ柱とL字金具の組み合わせ次第では、あらゆるデバイスを骨格に固定可能。しっかり固定できるので、少なくとも落として壊れたりすることはなくなりそう?
MicroATXマザーボード
スペーサ
MicroATXマザーボードが見事に収まる。ちなみにOVERTOPではマザーボードとマウンタの間にスペーサを取り付けていた

 MicroATXマザーボードを組み込んだ“PC”の動作デモ展示を開始したのはOVERTOP。同店によれば、時期、価格などはすべて未定ながら、7月末から8月上旬には入荷したいという。また基本セットの構成も未定で現在価格交渉中とのことだが、仮に展示品の構成部品をいま販売した場合の売価は1万2000円程度になるとしており、おおよその見当はできるだろう。発売に際しては、MicroATXマザーボード用という感の強い長さ250mmに対してより短いモデルや、長く、ATXマザーボードに対応するモデルなども登場する見込み。今回の展示品はカラフルだが、とりあえずは“アルミカラー”モデルが発売される予定だという。

 ひとつの四角柱あたりいくつマウントユニットが必要かをはじめ、組み上げる前にはじっくり考える必要がありそうで、なかなか頭を使いそう。盆休みなど長期休暇に、じっくりと腰を据えて取り組みたい製品になりそうだ。



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