事前準備とライブ本番レポート
【機器の配置図】実験ではステージ近辺にUSBカメラを置いて撮影。本番では最後部2階からDVカムで生撮りした。 |
実は、本番直前までUSBのVAIOカメラを使ってテストを試みていた。PercasTVでは、本番以外に7分間のテスト配信を10回まで試せる。ただし、先に紹介したMy Studioで10分前までに配信予約をしなければならい。当日は3回のテストを試みたが、すべてにおいて接続環境が安定せず、配信テストができないまま本番一発で中継に臨むことになった。
いざ本番!果たして
中継はうまくできるのか?
本番に備えて、演奏者とともに中継スタッフもライブハウスの中に入る。しかし、配信時間の21時50分を過ぎても、URecSightから配信ができない。本番まであと10分しかない
バイオSRを手にしたところ、ぎりぎりまでテストをしていたのでかなり熱を帯びていた。ソニーから借用したバイオSRは、CPUがモバイルPentiumIII-800A MHz、メモリ256MB、OSはWindows XP Professionalと十分なスペック。しかし、DVカメラからURecSightに入力された映像や音声をリアルタイムエンコーディングしたり、各種エフェクトを追加したり、システムに負荷のかかる作業を数多く試みていた。直前まで長時間のテストを行なって本番に臨むのは無謀だったのだろうか。そんなことを考えながら、「ひょっとしたら配信は無理かも?」と思いはじめたころ、ギターを抱えた出演者・Nillaさんがステージに登場。もう時間がない!
中継の様子。ライブハウスの最後尾にテーブルを置かせてもらい、配信用のスペースを確保した。 |
【DVカム担当・太田さん】2階のミキサースペースからDVカメラを三脚で固定して撮影中の太田さん。 | 【演奏者・Nillaさん】演奏中のNillaさん。心が癒されるような不思議なメロディーが印象的だった。 | 【中継技術担当・林さん】ヘッドホンでDVカメラ経由の音声をモニターしながらURecSightで作業を行っている筆者。 | ||
本番スタート!! |
【配信側の画面】画面左上が配信画像。画面右横にチャットウィンドーがある。ここで感想を書き込むことができる。 |
また、リアルタイムに確認できなくても、配信終了後にチャットログをPercasTVからメールで送付してくれる。会場にいてWebを見られなくても、チャットでどのようなことが書き込まれたかが分かるようになっている。
こうして、直前まで環境的に不安はあったものの、本番のライブ中継を無事に終えることができた。
生中継の後にオンデマンド配信!
【SMILのソースコード】SMILを利用すると、レイアウト、タイミング、リンク、コンテンツの自動振り分けなどを制御できるようになる。 |
【SMILでつくるオンデマンドコンテンツ】SMILで作った配信画面。単体のメディアファイルではつくれないリッチコンテンツに仕上げられる。 |
なお、冒頭でお知らせしたように、今回のライブ中継は7月12日(金)PM12:00、 7月14日(日)PM11:00よりPercasTVから配信されます。DVカメラで撮影した高画質なブロードバンド版(オリジナルバージョン)の映像が観られるので、お見逃しなく。