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モバイルTV局でインターネットライブ中継

モバイルTV局でインターネットライブ中継

2002年07月11日 06時33分更新

文● 林 岳里

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PercasTVから配信予約

まず配信番組を予約するためには、PercasTVの専用ページ「My Studio」にログインする必要がある。トップページの「My Studio」ボタンをクリックしてライブ配信設定専用ページへ移動する。初めてのユーザーはメンバー登録ページで会員登録を、会員登録済みのメンバーはIDとパスワードを入力して自分専用のページ「My Studio」にログインすればいい。予約から番組一覧表に表示される番組紹介の編集など、番組配信の各種設定はこの画面上で行なうことになる。

予約については、どんなPCでもインターネットから利用できる。もちろん中継に使うPCでも、URecSightの配信設定ページでも対応している。ライブ配信開始の10分前までなら番組を予約できるが、予約の変更&キャンセルは配信開始3時間前まで(無料に)。2時間前を過ぎるとキャンセルが利かなくなるので注意が必要だ。

「新規番組予約」で配信日時の予約

メニューから「新規番組予約」をクリックする。配信予約は7ステップで完了する。利用規約の同意→番組タイトル入力→配信日時設定→カード情報入力→カード認証→接続設定→設定完了という流れで、それぞれの項目を入力していく。なお、配信料金は配信のタイプ、配信時間、配信するクオリティによって決まる。

配信タイプにはパーソナルとパブリックの2タイプがある。パーソナルタイプはパスワードを入力して視聴できる番組で、個人用として使用する場合に使う。配信人数も10人または50人というように限定されているが、配信の際には視聴者がチャットで感想を書き込みできる。一方、パブリックタイプはパスワード不要で、多人数の配信に向く。クオリティはビットレートによって変わる。ビットレートが高くなればサイズも大きく高画質になるが、視聴者側がブロードバンド環境に対応している必要がある。

今回のライブ中継はパーソナルタイプで50人まで、50分間ほどの配信として番組を予約をした。この場合、10分間3000円の料金がかかる(10人の配信では10分間1500円)(※1)。また、PercasTVでは番組の事前告知サービス(ピックアップ)も行なっている。これを使うと、PercasTVのトップ画面にライブの告知が表示されるようになる。掲載料に500円かかるが、パブリックタイプで配信する際には告知しておいたほうがいいだろう。

※1 7月5日より、PercasTVが全面的にリニューアルされました。これにともない、従来の価格が変更になり、上記の50人配信の場合は3000円から1500円に、10人の場合は500円と格安になっています。また、次項でご紹介する「URecSight」のお試し簡易バージョン「PercasProducer」がPercasTVのサイトからダウンロードロードできるようになりました。

今回の予約設定をまとめると以下のとおりだ。

  • 番組タイトル……渋谷APIAよりライブ中継!
  • 視聴者パスワード……842
  • 配信環境……スタンダード2(20-45kbps)
    (一般インターネットプロバイダー経由で配信可能)
  • ピックアップへ掲載 希望する(掲載料金:500円税別)
  • 配信日……5月1日
  • 開始時刻……21時50分
  • 配信時間……50分

My Studio画面。配信の各種設定や設定ファイルのダウンロードなどを行う。料金の支払い画面。今回は配信人数50人で10分間3000円。カードで支払いをする。(編集部注:価格改定前の画面です。現在は1500円)番組紹介の画面。番組告知用の紹介文を入力する。誰でも視聴できるようにパスワードも公開。
PercasTVの番組予約

簡単に配信できる「URecSight」

編集操作&エンコードの画面
次に、映像や音声のリアルタイムエンコーディングとストリーミング配信をするための専用ソフト「URecSight」について説明しよう。このソフトを利用すれば、誰でも簡単にライブ中継ができる。視聴もRealPlayerさえ用意すれば番組を楽しめる。URecSightは配信機能ばかりでない。コンテンツ制作を仕事にしている人にとっても楽しむことができる機能が盛り込まれている点も見逃せない。

エンボスやセピア、白黒、オールドフィルムといった「ピクチャーエフェクト」、ビットマップで作成されたアニメーションを表示する「ビットマップエフェクト」、字幕スーパーを挿入する「テロップエフェクト」、ほかにもAVIやMPEG、WAVなどのメディアファイルを番組中にリアルタイムに挿入できる。あらかじめ配信する曲目やメロディーを知っていれば、その曲が始まると同時に曲名をテロップとして映像に入れたり、曲調に合わせたビジュアルをエフェクトをかけて流せるようになる。また、「Q-ze Talk」(キュゼ・トーク)というチャットソフトと連動させることによって、遠隔地の映像やチャットの内容をピクチャー・イン・ピクチャーで配信する映像の中に表示させることも可能だ。

【テロップ入力】テロップを入力すしONボタンを押すと、リアルタイムで配信映像に反映される。【エフェクト効果】あらかじめ用意されているエフェクトを組み合わせて、オリジナル効果を登録できる「エフェクト」。

URecSightの中継画面。
さて、ライブ中継で配信できる映像のサイズについてだが、URecSightでは320×240ピクセルまたは160×120ピクセルの映像を流せるようになっている。ビットレートは20kbps~220kbpsまで6つのプリセットが用意されていて、選択したビットレートの分だけ帯域が必要となるが、プリセットから同時に3つまでビットレートを指定できる。今回の中継では、事前の通信速度テストから、ライブの会場のネットワーク速度がUploadで53.07kbpsという結果だった。この結果から、8割より若干少なめの帯域34kbpsで配信することに決定した。(映像の帯域25.5kbps、音声の帯域8.5kbps、サイズ160×120ピクセル)



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