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PC1066-32をうたう32bit RIMMが登場もモジュールには“RIMM3200”の文字が

2002年06月27日 22時52分更新

文● 小磯

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32bit PC1066-32 RIMM

 先週デビューしたPC800-40モジュールに引き続き、今週になって32bit RIMMに片面実装のPC1066-32モジュールをうたう製品が登場した。FSB 133MHz(Quad Pumped 533MHz)版Pentium 4と同じ4.2GB/秒のメモリ帯域を1枚で実現できるRDRAMモジュールとして注目されていた製品だ。



PC1066-32ns 32bit 256MB
RIMM3200
「PC1066-32ns 32bit 256MB」をうたう代理店のシールと、RIMM3200をうたうSamsungのシール

 型番は“MD16R1628AF0-CM8”。気になるのは、この型番が先週末に登場したPC800-40モジュールとまったく同じだという点である。モジュールには代理店によって「PC1066-32ns 32bit 256MB」というシールが貼られているのだが、Samsung純正と思われるモジュール上の型番シールには“RIMM3200”の文字もあり、いよいよこのモジュールは先週出回ったものとまったく同じものではないかという思いが強くなってくる。

 ちなみにこの“RIMM+数字”というのは、当初動作クロックを指し示すはずだった“PC+数字”(PC133、PC800など)を、DDR SDRAM陣営がメモリ帯域幅を指し示すものとして利用したことにRambusが対抗して用いた表記。あくまで“PC+数字”は動作クロックとし、その代わりに“RIMM+数字”でメモリ帯域幅を説明することにしたわけだ。つまりRIMM3200とはメモリ帯域幅が3.2GB/秒だとする文字列であり、メモリ帯域幅が4.2GB/秒で“RIMM4200”となる必要があるPC1066-32モジュールの説明としては間違っていることになる。“MD16R1628AF0”型番のRDRAMチップは現在ES(Engineering Sample)の状態であるためSamsungが何かの拍子に間違えていることも考えられるものの、その可能性は極めて低い。この製品は“RIMM3200”ことPC800-40モジュールであると判断した方が安全だろう。



店頭ポップ
27日午後の段階ではいくつかのショップで販売されていた

 トンだお騒がせだが、業界関係者が「現在、32bit RIMM版PC1066 RDRAMの歩留まりは20%。とても市場に出回る状況ではない」と言っていたのを紹介している20日の記事を振り返ってみると、さもありなんといったところでもあるだろう。“本物”の32bit RIMM版PC1066-32 RDRAMが店頭に並ぶには、まだもう少し時間がかかりそうだ。なお、在庫を確認できたのはコムサテライト各店とTSUKUMO eX.だが、すでにコムサテライト3号店ではいったん販売を中止している。参考までに、27日現在の価格を以下に紹介しよう。


27日現在の価格情報
価格ショップ
\13,980コムサテライト1号店
コムサテライト2号店
\14,780コムサテライト3号店(販売中止)
\16,777TSUKUMO eX.
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